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学力の差激しい理工系、大学が解決に乗り出す

学力の差激しい理工系、大学が解決に乗り出す

Posted February. 14, 2007 07:57,   

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「専攻の授業を聞きながらただ瞬きだけをしている2年生たちに、数学塾にでも通って基礎を勉強してきなさいといいたいのを、我慢しているほどです」

D大学建築学科のある教授は、「微分や積分など、高校課程の数学を学んでいない学生が半分を超え、大学水準の講義をろくに理解していない」とし、「このような学生たちを、1つの講義室で教えるわけにはいかない」と語った。

S大学化学科のある教授は、「化学オリンピアードでの入賞者がある一方、基本的な公式すら分からない学生もいて、講義をしていると、自分が教授なのか中高校の教師なのかわからなくなるほどだ」と述べた。

選択科目中心の第7回教育過程で、数学や化学を選択していない高校生たちが大学の自然科学系や理工系の学部に入学し、多くの大学で学力の差が激しく頭を悩ませていた。それで、あげくのはてには優劣クラス作りに乗り出したところもある。

04学年度からレベルごとにクラスを分けて数学を教えていたソウル大学が、今年から化学科目にも優劣クラスを作って、チューター(個人レッスン)制を導入することにし、他の大学でも受講資格試験や補充授業など、学力格差の解消対策を立てた。

ソウル大学自然学部は今年から、化学や物理、生物の講義を高級クラスや一般クラス、基礎クラスに分けることにした。この講義を受講したい新入生は皆、学力評価試験を受けなければならない。高級クラスの学生は絶対評価、一般クラスの学生は相対評価で単位をもらう。基礎クラスの学生は合格、または不合格(SあるいはU)だけで評価される。

また、試験や国際大会での成績などを総合して、上位5%の学生は基礎教養科目を免除され、下位5%の学生は1学期に高校レベルの講義を受け、夏休みには基礎教養科目を受けるようにする方針だ。

ソウル大学工学部は1学期に数学や物理でA(=優)の単位以上をもらった3、4年生が、新入生に個人レッスンをするチューター制を実施することにした。新入生たちは数学や物理講座を聴いてみて自分の実力が落ちていると判断したら、個人レッスンを申し込むことができる。

西江(ソガン)大学理工学部も今年から試験や高校での内申成績を考慮し、数学実力の低い生徒たちを対象に1学期には微積分を、夏休みには大学の微積分を講義することにした。物理や化学、生物科目の実力の落ちる学生たちは1週間に1時間ずつさらに受講しなければならない。

崇実(スンシル)大学は、自然科学系列の新入生を対象に数学試験を行い、受験しなかった学生には専攻基礎数学科目の受講資格を与えない方針だ。

各大学では講義に追いつけない学生たちが塾で受講したり、勉強会を作るなどの方策を講じている。

実業系高校の特別選考で去年首都圏の工科大学に入学した朴氏は、「数学のために、退学届を出そうとしたことすらある」と話し、「三角関数や微積分を知らない友達が多く、冬休みを利用して一緒に勉強している」と話した。



foryou@donga.com