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「融合を通じて、真のグローバル化を目指せ」

「融合を通じて、真のグローバル化を目指せ」

Posted June. 16, 2007 04:57,   

한국어

延世(ヨンセ)大学で初めて韓国人学生たちを追い抜き、先月、最優等賞を受賞したアンダーウッド国際大学のヤオヤオ氏(19・中国)。氏は韓国の学生たちの短所を「似たもの同士で付き合う傾向」と言う。

最近、大学キャンパスの中で1000人以上の多様な国籍の学生たちが勉強するほどに大学の人的構成は「グローバル化」した。しかし、学生食堂と図書館などで外国人と韓国人が別々に三々五々集まっているほど真の国際化はまだ程遠いというのが現実だ。構成員が「ビビンパ」のように一緒に混ざらず、「タロクッパ」のように別々に行動する。

各大学が、このような「タロクッパ」現象の阻止に乗り出した。既存の「英語専用授業」など米国単一の言語と文化を学ぶことを乗り越え、多様な国の言語、文化を教育しようという「多文化キャンパス」政策を競争的に繰り広げている。

●授業での「融合」

ソウル大学に交換学生として来たサウジアラビアの学生A(24)氏は、農楽や武術のクラブ活動をしたかったが、韓国の学生たちと交わるためにはお酒をたくさん飲まなければならないという話を聞いてあきらめた。A氏は「宗教や慣習など互いの文化を韓国で長く勉強しながらも互いに近付けない外国人学生たちが多い」と話した。延世大学はこのような学生たちを強制的に一緒に授業を受けさせることにした。延世大学は来年1学期から、韓国人を含めて3ヵ国以上の学生が一緒に授業を聞くようにする「多文化セミナー(Multi Cultural Seminar)」を開設し、この授業の履修を交換学生の志願必須資格にする「反強制的」多文化教育を開始する予定だ。

学生15人前後で構成されるこの授業は受講人員のうち韓国の学生が50%以下になるように調整し、残りの学生は2ヵ国以上の外国人で満たされる。

特にこの授業の単位や活動などは交換学生派遣審査の必須要素として考慮される。したがって、交換学生、語学研修などが必須とされる現実で、学生たちは来年から聞きたくなくても無理にでも授業の半分を占める外国人と一緒に授業を受けなければならない状況。

外国人たちにも韓国の学生たちと交流することができる機会を提供するために、この授業を1科目以上義務的に受講するようにする。

●授業の外で「交流」

基本的に「多文化社会」である米国など海外の大学では、このような授業外の交流プログラムを好む。米国スタンフォード大学では、年寄りなど引退者らをボランティアに活用し、外国人学生たちを相手に一対一の会話および文化教育をする。

多くの外国の学生が、これらのボランティアたちと親しくなった後、彼らの家族たちと一緒に旅行に行くか、友だちの紹介を受けてパーティーをしながら、その学校と社会に「融合」する。

高麗(コリョ)大学、成均館(ソンギュングァン)大学、漢陽(ハニャン)大学などは授業外「多文化教育」に踏み出した。高麗大学は8月「トンウォン(グローバル)リーダーシップ・センター」を完工し、建物1階全体に多様な国籍の文化と言語を交流するように言語交流センターと外国語カフェを設置する。

漢陽大学「インタ−ナショナルゾーン」では、多国籍の学生たちと韓国人がお互いに自国語を教えるように連結する制度を定着させており、成均館大学は学内の「e+グローバルゾーン」で5つの外国語(英語、中国語、日本語、ドイツ語、ロシア語、英語)の衛星放送が聞けるように施設を完備した。

●多国籍、多文化大学、しかし地方は…

大学がこのような多国籍・多文化政策を積極的に推進する理由は、我が国の大学はすでに多くの規模の外国留学生たちが入ってきて「多国籍大学」になったからだ。

しかし、ソウル地域の5つの大学と地方の5つの国立大学の今年1学期の外国人学生の現況(学部、修士・博士、語学院)によると、外国人学生の国籍別の多様性と量的な側面すべてにおいて、激しい首都圏への偏り現象が現れる。

ソウル大学が72ヵ国1327人で最も多くの国籍の学生が勉強しており、その次に延世大学が68ヵ国だが、量的には1892人で最も多い。高麗大学は59ヵ国で1358人。

地方大学ではその数値が半分以下に落ちる。全南(チョンナム)大学22ヵ国=492人、釜山(プサン)大学29ヵ国=468人、慶北(キョンブク)大学26ヵ国=423人、江原(カンウォン)大学13ヵ国=335人、全北(チョンブク)大学16ヵ国=245人などだ。



dnsp@donga.com