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インターネット依存症、「集中治療で改善効果」判明

インターネット依存症、「集中治療で改善効果」判明

Posted June. 16, 2008 05:54,   

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大田(テジョン)に住む中学生のA君(15)は、インターネットゲームに病み付きになって、無断で欠席したり遅刻する回数が多かった。「勉強に頑張りなさい」という親の叱りも無駄だった。A君は1日最長20時間までゲームに夢中になっているなど、典型的なネット依存症を見せたが、「インターネット依存症集中治療キャンプ」に行ってきた後、完全に変わった。現在、A君は学校生活に充実で、遅刻もしない。

光州(クァンジュ)に住むB君(16)は、反抗心が強く、不登校のまま、1日中、ネットカフェでインターネットゲームばかりをしていた。B君も集中治療キャンプの助けを受けた。B君はもうネットゲームをしない。中学校の教科課程をほとんど逃したため、今年、高校入学後、慣れきれず学校をやめたが、高校学力検定試験を準備しながら、学業を続ける計画だ。

保健福祉家族部(福祉部)に統合された国家青少年委員会が、昨年8月と10月の2回にわたってそれぞれ11泊12日の間、計33人のネット依存症の青少年を対象に、集中治療キャンプを運営した結果、治療効果が高いことが分かった。

15日、東亜(トンア)日報が単独入手した「ネット依存症集中治療キャンプ」の報告書によると、8〜10ヵ月が過ぎた現在まで、参加者の79%がネット依存症が改善し、特に58%はネット依存症からほとんど立ち直ったという。

▲憂鬱・自己逃避が大きく好転〓このキャンプは、政府レベルで運営する初のネット依存症治療キャンプで、主に共同体活動に焦点を合わせて運営された。団体活動を通じ、共同体意識を学び、自分を再発見するチャンスを与えることを目指している。具体的には団体ゲーム、文化活動、趣味活動の開発、コミュニケーションテクニックの学習、冒険活動、伝統遊び、レジャー活などで組まれている。

キャンプ参加者全員を対象に分析した結果、ネット依存度は平均57.12点から45.30点へ低くなった。

総合的なネットゲーム依存症の点数は、79.24点から71.52点に下がり、集中治療を通じてネット依存症が大きく好転することが分かった。

▲家族の持続的な関心が治療効果アップ〓福祉部はキャンプに参加した後、8〜10ヵ月が経過した時点で治療効果の持続度を調べるため、キャンプ参加者33人のうち24人に対する追跡調査を済ましており、残りの参加者に対しても調査を行った後、まもなく2回目の報告書をまとめる計画だ。

追跡調査の結果、24人のうち14人(58%)がネット依存症前の状態へ戻った。5人(21%)は目立つほどではないが、状態がやや好転した。全体的に19人(79%)が長期的に集中治療の効果を経験したわけだ。

しかし、残りの5人(21%)は再びネット依存症を見せた。再び依存症になったのは、親や家族の事後管理と持続的な関心が無かったためであること分かった。C君(15)はキャンプから帰ってきた後、引き続きネットゲームをやったが、親が放置した。D君(15)も家族がネットの使用を禁じると、かえって反発感を強め、依存症が直らなかった。

集中キャンプの治療効果が高いことが分かったため、福祉部は昨年に続き、今年も16日から20人ずつ、3回にわたってキャンプを運営する計画だ。

福祉部の関係者は、「キャンプ運営に1人当たり150万ウォンぐらいの予算がかかるため、キャンプの常設運営や対象の拡大には厳しいものがある」とし、「企業の支援を受けるか、関連法律を作ってキャンプを拡大する案も検討している」と話した。



corekim@donga.com