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中国製の太極旗を振った「8・15」大韓民国

中国製の太極旗を振った「8・15」大韓民国

Posted August. 16, 2008 07:17,   

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●何百ウォンの中国製太極旗の占領

光復節(クァンボクジョル=日本植民地支配からの独立記念日)を翌日に控えた14日、ソウル鍾路区昌信洞(チョンノグ・チャンシンドン)にある玩具の卸売り市場でも太極旗(テグッキ=韓国の国旗)はなかなか見当たらなかった。

約100ヵ所の卸売り屋がズラリ並んでいるここで、太極旗を売っている店は指で数えるほどだった。各商店が陳列した太極旗が波を打っていた昨年の今頃とはずいぶんと様変わりした様子だった。

ある商店店主の朴某さんは、「太極旗を買い求める客がいないため、他の店も太極旗は取り扱わなくなった。今売っているのも昨年の売れ残りだ」と話した。

しかも、流通されている太極旗のほとんどは中国製だ。別の卸売り屋の店員は、「人件費のため、工場を国内でなく中国に置いていると聞いている。特に大量で販売される太極旗の大半は中国製だ」と打ち明けた。

状況がこうだから、相当数の太極旗が不良品である。手に持てる応援用の太極旗は布ではなくビニールで作られた200〜300ウォンの安価なものだけが販売されている。粗悪な印刷のせいで、太極の赤と青の文様が重なったり、太極と掛の規格が合わなかったりする。

家庭用の太極旗も、旗ざおとその先に付ける装飾品がきちんと備えられている製品はあまり見かけられない。旗ざおの先に付ける装飾品は、5本の花びらからなるムクゲのつぼみの模様に黄金の色が原則だ。旗ざおも白、銀白、浅緑色の堅い材質のものでなければならない。しかし、折れやすいプラスチックで、旗ざおとその先の装飾品を区別せずに作られたものがほとんどだ。

太極旗メーカーの社長、チャン・マンジェさんは「安物ばかりが売れているので、質の高い製品を作ることなどはとても考えられない。前は、家庭用を基準に1万ウォン台の高級な太極旗も作ってみたが、最近は3000ウォン前後の安価なものだけを作っている」と話した。

●「国の象徴物を疎かにしてはいけない」

太極旗がなおざりにされているのは、国民の無関心のためだという指摘が多い。最近、北京五輪で掲げられたいんちきな太旗物によって注目度は高くなったが、実は、いんちき太極旗は今日に始まったことではない。

インターネットで太旗極販売業をしている金某さんは、「多くの人が太極旗は無料で配られるものと思い、きちんとお金を払って買おうとしない。社会団体や企業で販促用として注文する場合がほとんどが、みんな安価なものだけを求めている。中国製なのか不良品なのかについては関心も持たない」と指摘した。

国のシンボルである太極旗だけは国内できちんと生産された製品だけを使うべきだという声も上がっている。米国でも中国製の星条旗が氾濫すると、象徴性を勘案して米国製を使おうというキャンペーンが展開されたことがある。実際、ミネソタ州は昨年、星条旗販売店で米国製のみを販売するように強制する法律を制定した。

太極旗広報中央会の李レウォン会長は、「中国製の不良品がわが国の太極旗に代わるのは、国のプライドがかかっている問題だけに関心を持たなければならない」と強調した。



fineday@donga.com