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「仕送りが大変」VS「両替が楽しい」

Posted October. 10, 2008 03:16,   

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一昨年、米国の大学で交換教授として勤めた金某氏は、昨年、妻と子どもを米国に残して一人で帰国した。最初は寂しさで苦しかったが、今は資金難がさらに大きな問題だ。

同氏は、「毎月3500〜4000ドルの仕送りをしていたが、今月には80万ウォンほど、さらにかかった」とし、「いっぺんに両替しておく、まとまった金がないので、毎日値上がりする為替相場が怖い」と話す。

現地にいる知り合いを通じて聞いた話では、妻の方も事情をよく察している。妻が、「1ドル=1400ウォンまでウォン安が進んだので、仕送りが大変だと思う。もう帰国しなければ」と語ったという。留学生の悩みも深くなっている。英国で非政府機関のインターンで働きながら大学院進学を準備している朴セヨン氏(28)。同氏は、「韓国からの仕送りは100万ウォンぐらいで固定されているが、最近、実体物価は2倍ぐらい上がった」と述べ、「大学生もバイト探しに躍起になっているし、教材も買えずにいる友だちもいる」と話してくれた。

小学校高学年を対象に早期留学プログラムを運営しているD留学院には、最近、帰国の時期を相談してくるお客の問い合わせが1日2〜3件ぐらい入るという。2、3年の過程で米国やフィリピンへ子どもを留学に行かせた人のうち、滞在期間が1年ぐらいになった人が子どもを呼び戻すケースが多い。

会社員のチョン某氏(26)は、先月12日、自動車を買う際、米国で勉強している弟が大学からもらった奨学金6000ドルを借りた。当時は1ドル=1100ウォン台で660万ウォンを借りたわけだが、今の為替相場では800万ウォンが越える。チョン氏は、「弟にお金を貸してもらって、今月末満期となる貯金で返すつもりだったが、急激なウォン安で貯金を崩さなかった意味がなくなった」と話した。

会社員のソン某さん(31)は、昨年末から計画していたニューヨーク旅行を見送るべきか迷っている。今月末、留学中のボーイフレンドに会いに行く夢で胸を膨らませていたが、予算が70〜80万ウォンほど増え、悩んでいる。

ドルを保有していたり、ドル建て金融商品に加入していた人は最近「評定管理」をしている。海外出張が頻繁なビジネスマンが持っていたドルや、海外旅行の後、タンスの中にしまっておいた小額のドルを両替して差益を上げる。

ウリ銀行のチョン・ビョンミン・テヘラン路PBチーム長は、「1日5〜6件ずつ両替をしているが、多くは50万ドル以上をウォンに替えていく人もいる」と話した。

ソウル江南区駅三洞(カンナムグ・ヨクサムドン)に住むチョン某氏(50)は最近、05年8月、50万ドルに加入した外貨保険を解約した。満期の前なので解約払い戻し金は49万3700ドルと元金を割ったものの、ウォンに両替してもらったお金は元金より32.6%も増えていた。しかし、ウォン安を喜ぶ人は極少数。ほとんどは現実になじめず、恐怖を感じている。

最近、流動性問題が浮き彫りになった米国系金融会社に勤めるある役員は、「米国で高校に通っている娘が涙声で電話をかけて、『お父さん、大丈夫?私、必ず奨学金もらうからね』と言っていた」と語り、「一晩で別世界になったような気がする」と話した。



rews@donga.com legman@donga.com