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整形施術被害者が団体訴訟で初勝訴

Posted December. 15, 2008 10:08,   

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病院で整形の施術を受けて副作用の被害に遭った患者たちが、被害補償団体訴訟を起こし、初めて勝訴した。

ソウル地方裁判所は、ソウル江南(カンナム)地区にある病院で、「ふくらはぎ筋肉退縮術」を受けた後、痛みやふくらはぎの陥没、両足が非対称になるなどの副作用の被害を受けた27人が、医療陣2人を相手に起こした医療事故訴訟で、先月19日、被害者27人のうち24人に、400万〜580万ウォンずつ計約1億ウォンの賠償を命じ、原告一部勝訴の判決を下した。

事件は、07年3月、アン某さん(26)ら被害者6人が、インターネットのホームページに「ふくらはぎ筋肉退縮術を受けた後、副作用が発生した」と書き込み、被害者を募ったことで始まった。ホームページを開設して2日で、被害を訴える人が70人以上集まった。

7月頃、ホームページの会員になったチェ某さん(40)は、「踵をつけると筋肉が引きつり、くるぶしの下のところに針で刺したような痛みが続いた。インターネットで調べてみると、他の人も似たような症状を訴えていた」と話した。現在、このホームページの会員は約2500人にのぼる。

ふくらはぎ筋肉退縮術は、ふくらはぎの筋肉を退化させてふくらはぎを細くする施術。D病院は、超音波で非腹筋運動の神経だけを選択的に遮断する施術(NICR SICR)を200万〜300万ウォンで行ってきた。

NICRとSICRは、ともすれば難治性神経痛をもたらす施術とされている。高麗(コリョ)大学安山(アンサン)病院麻酔痛症医学科のヤン・ジョンユン教授は、「炎症などの問題がない神経を殺す施術は、できるだけしてはならない。どうしてもと言うなら、副作用について十分に説明しなければならない」と話した。

裁判所は、「病院側が患者に副作用の危険を十分に説明せず、施術中に過失があった」として、説明義務違反および施術上の過失を根拠に、敗訴判決を下した。

敗訴となった医療陣の1人のチョ某氏は、「今回の事件は全面的に朴某氏のミスだ」として、11日に控訴した。

事件の弁護を担当した法務法人シーエスの李インジェ弁護士は、「今回の判決は、今後、感染事故などの医療事故で被害者が団体で対応する場合、個別訴訟よりも有利だという点を示した判決だ」と話した。

医療訴訟専門の市民団体である医療消費者市民連帯のカン・テオン事務総長は、「整形外科などの美容分野で発生した医療事故は、被害額が少なく、時間的・経済的負担のため、訴訟につながるケースが多くない。これからは、訴訟を集団で依頼する場合、訴訟費用を減らし、判決にも影響を及ぼすことができるという点で、今後、類似の医療被害救済訴訟が続く可能性もある」と話した。

医療訴訟市民団体は14日、「今回の判決が、無分別な非給与施術の実態に警鐘を鳴らす契機になるだろう」とコメントした。



nuk@donga.com