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ソウル大学、30代韓国人男性のゲノム地図を完成

ソウル大学、30代韓国人男性のゲノム地図を完成

Posted July. 09, 2009 07:39,   

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ソウル大学医学部遺伝体医学研究所の徐廷瑄(ソ・ジョンソン)教授は8日、「世界で最も正確なゲノム地図を完成した」と明らかにした。ゲノム地図は、個人のゲノムを完全に解読し、アデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)といった塩基配列で表わしたものだ。

徐教授は同日、記者会見で、「30代の健康な韓国人男性1人のゲノムを完全に解読した。個人のゲノム地図を完成したのは、米国、英国、中国に続き世界で4番目だ」と明らかにした。現在、世界的に見てゲノムが解読されたのは、53年にDNA二重らせん構造を最初に発見したジェームズ・ワトソンを含む6人だ。同研究結果は、世界的な科学学術誌「ネイチャー」(9日付)に掲載される。

今回のゲノム地図の特徴は、分析精度を99.94%まで引き上げた点だ。このため、研究チームは、韓国人男性(AK1)のゲノムを平均30回の塩基配列解析した。塩基数で言えば、約900億個にもなる莫大な量を解析したことになる。20番の染色体は、平均150回も解析を行なった。徐教授は、「ゲノム地図が正確であってこそ、個々に合った医学が可能になる」と説明した。

一方、今回の発表で、誰が韓国人のゲノム地図を初めて完成したのかを巡る論議が、起こるものとみえる。嘉泉(カチョン)医科大学李吉女(イ・ギルヨ)癌・糖尿研究院の金ソンジン院長のゲノム地図が昨年12月に解読され、今年5月に「ゲノムリサーチ」という国際ジャーナルに発表されたためだ。徐教授は、「ゲノム分析の精度が落ちるので、韓国人初とは言いがたい」と主張した。これに対し、嘉泉医科大学李吉女癌・糖尿研究院のアン・ソンミン教授は、「金院長のゲノムを29回解析したので、徐教授チームの研究と比べて、精度はまったく劣らない」と反論した。



uneasy75@donga.com