Go to contents

宗教的信念で子供の輸血を拒否した夫婦に、「嫌疑なし」処分

宗教的信念で子供の輸血を拒否した夫婦に、「嫌疑なし」処分

Posted January. 05, 2011 08:43,   

한국어

宗教的信念を理由に、輸血せずに手術することに固執し、先天性心臓疾患のある生後2ヵ月の娘が手術を受けることができずに死亡した事件で、警察が父母に対し、嫌疑なしの結論を下し、捜査を終結した。

ソウル恵化(ヘファ)警察署は4日、李某氏(31)夫婦を調査した結果、遺棄致死の容疑は適用できないと判断し、嫌疑なしで捜査を終結したと明らかにした。警察によると、娘の死亡原因は敗血症で、輸血をするかしないかが問題ではなく、手術を受けないことと死亡とは、直接的な関係がなかった。警察関係者は、「李氏夫婦が、莫大な手術費用に耐えながら子どもの治療に懸命だった。娘を遺棄したり放置したという主張は事実ではない」と説明した。

李氏夫婦は、昨年10月、父母の意志と関係なく、輸血手術を行うことを求めるソウル峨山(アサン)病院の仮処分申請を、ソウル東部地裁が受け入れると、「無輸血手術で生存したケースがある」と言い、娘をソウル大学病院に移したが、娘は3日後に死亡した。このため、宗教的信念による自己決定権と生命権をめぐり、社会的論議が起こった。



coolup@donga.com