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金監院幹部、監視どころか不法貸出を要求

金監院幹部、監視どころか不法貸出を要求

Posted May. 31, 2011 03:04,   

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貯蓄銀行の不法融資の監視のために送り込まれた金融監督院(金監院)の幹部が、監視どころか釜山(プサン)貯蓄銀行に違法貸し出しを要求していたことが分かった。同幹部は、釜山貯蓄銀行グループの大株主らが開発事業向け特殊目的法人(SPC)を立ち上げたことを知っていたにも関わらず、実態調査に乗り出すどころか釜山貯蓄銀行側に質問紙を流して「正常な貸し出し」という虚偽の答弁書を作成させたことが検察の捜査で明らかになった。

最高検察庁・中央捜査部(金洪一部長)は30日、釜山貯蓄銀行グループの不法融資を見過ごす見返りとして計4億3900万ウォンの賄賂を受け取った疑いで金監院副局長級のチーム長(2級)、李ジャグク容疑者(52)を拘束起訴したと明らかにした。このうち3億2100万ウォンは、李容疑者が釜山貯蓄銀行のカン・ソンウ監査役に頼んで妻の甥であるチェ某氏が担保無しで貸し出しを受けさせた見返りだ。李容疑者は「妻の甥が事業をやっているが、無担保信用貸し出しをしてほしい。今後、金監院監督業務と関連して便宜を図ってあげるから」と先に貸し出しを要求したという。

カン監査役は、格付け評価や事業性検討も実施せず、無担保でチェ氏に計2億9900万ウォンの貸し出しを行った。そのうえ、貸し出し金に対する利息まで貸し出していたという。

また李容疑者は06年〜10年、祝日のたびに現金200万ウォンずつ計1800万ウォンの「賄賂」を受け取った。さらに、02年には「金銭的に苦しい」として1億ウォンを要求して受け取っていたことも明らかになった。

李容疑者はこのような癒着関係を基に、09年2月から3月にかけて行われた釜山貯蓄銀行に対する部門検査で、大株主の不正を故意に隠蔽した。また10年1月から同4月にかけて行われた監査院による実態調査で、釜山貯蓄銀行関連の質問書を丸ごと大株主らに流したという。

政官界を取り巻くロビー活動に対する捜査にも一段と拍車がかかっている。検察は、朴某弁護士が2億ウォンを受け取って釜山貯蓄銀行グループの淘汰阻止ロビーに関与したという手がかりをつかみ、近いうちに朴弁護士を呼んで取り調べる計画だ。

朴弁護士は、釜山貯蓄銀行グループの金洋(キム・ヤン)副会長に頼まれて、大統領府高官に対する助命ロビーを行ったという。朴弁護士側の関係者は「電話をもらったのは事実だが、わずか30秒ぐらいで切った。いきなり貯蓄銀行の話を切り出され、『金融市場問題は、私の仕事ではない』と言って電話を切った」と主張した。

検察は、29日に呼んだ元監査院監査委員の殷辰洙(ウン・ジンス)氏に対し、特定経済加重処罰上の斡旋収財容疑を適用して拘束令状を請求した。



ceric@donga.com