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Kポップと「チャングム」に乗って走る「韓国製」

Kポップと「チャングム」に乗って走る「韓国製」

Posted June. 25, 2011 05:47,   

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Kポップ(韓国大衆音楽)中心の新韓流が、「韓国製」ブームを引き起こしている。韓流がソーシャルネットワークサービスに乗って、アジア全域を超え、世界のいたるところに毛細血管のように広まり、中東や中南米地域などへの爆発的な商品やサービスの輸出増加へと繋がっている。特にドラマを中心に中高年層をターゲットにしてきた韓流が、最近は、Kポップと共に女性の心を虜にし、韓流の輸出商品も同様に多様化している。

関税庁は24日、韓流が広がっている中東や中南米、中央アジア諸国への韓国製消費財輸出が、05年以降急増していると明らかにした。中東は、イランやイラク、サウジアラビアを中心に昨年初めて、輸出100億ドルを突破しており、中南米地域は、ペルーやメキシコ、ブラジルが輸出を主導し、昨年の輸出物量は50%が増加した。

ザイトゥン部隊の派兵や人気ドラマ「宮中女官チャングムの誓い」の放送を受け、韓流が始まったイラクは、06年以降韓国製消費財の輸出が毎年2倍以上増加し、昨年だけでも7億5000万ドルの輸出実績を記録した。特に昨年、エアコンやVTRなどの家電製品の輸出は、前年比10倍、飲料の輸出は20倍も急増した。

07年から、ドラマ「宮中女官チャングムの誓い」と「朱蒙(チュモン)」が相次いで放送され、人気を集めたイランは、昨年、韓国製消費財の輸出が46.3%増加し、計10億ドルを突破した。テレビの輸出も2倍以上増えるなど、家電製品はもとより乗用車や飲み物、化粧品の輸出も大幅に増えている。

サウジアラビアにも、韓国ドラマのブームが起き、昨年の輸出は19億ドルに達した。

ドラマのみならず、アイドルグループが主導するKポップが人気を集めている中南米地域も同様に、韓国製ブランドの人気が高騰している。中南米で韓流ブームが最も熱いペルーは、昨年、前年比2倍ほども急増した計3億4000万ドルの消費財輸出を達成した。ブラジルもKポップの人気と共に、オートバイや家電製品の輸出が急増した。

欧州地域の韓流をリードしているフランスは、グローバル金融危機や欧州財政危機を受け、昨年、消費財輸出は前年比14.4%が増えたが、中央アジアはウズベキスタンやカザフスタンを中心に輸出が大幅に増えている。

韓流の爆発力は、韓流諸国と非韓流諸国との輸出を比べれ、はっきりしている。イランやイラクへの消費財輸出は05年から昨年にかけて、それぞれ234%と7716%が増えたものの、中東地域の非韓流国であるアラブ首長国連合は同期間、輸出は17%増に止まった。中南米も同様にこの5年間、ペルー向け消費財輸出が320%増加したが、非韓流国のベネズエラやグアテマラなどへの輸出はむしろ減少した。

関税庁は、新韓流の場合、00年代初頭、中国や日本、東南アジアなどのアジア地域で起きた従来の韓流とは性格が異なり、輸出に及ぼす波及効果も変わっていると分析した。従来の韓流は、ドラマを中心に中高年層から人気を集め、乗用車や家電製品を中心に輸出が増えたが、最近はKポップを通じ、若い女性層への攻略が成功し、化粧品やアクセサリー、衣類などの生活用品消費財へと範囲が広がっている。これを受け、新韓流を通じ、単に「技術力の優れた国」という韓国のイメージも洗練し、高級な国へと進化を遂げているという評価を受けている。関税庁の関係者は、「新韓流で、主力輸出商品の範囲が拡大し、国のイメージも一緒に高まっている」と言い、「新韓流ブームを拡大させるためには、地域別の消費パターンを考慮した商品開発や、韓流の不毛地である北米や西欧をターゲットにした文化コンテンツの開発が求められる」と話した。



weappon@donga.com constant25@donga.co