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KTX、停車駅通り過ぎて13分間逆走行

KTX、停車駅通り過ぎて13分間逆走行

Posted January. 04, 2012 07:52,   

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停車駅を通り過ぎたKTX列車が乗客を乗せるために、13分間逆走行した事実が分かった。韓国鉄道公社(コーレイル)は逆走行した事実を10時間以上監督省庁の国土海洋部(国土部)に報告しないなど、列車の安全に深刻な欠陥があるという指摘が出ている。国土部は今年度中に列車運行を統制する管制機能をコーレイルから切り離す方針だ。

●前代未聞の「KTX後進」

3日、コーレイルによると、2日午後7時3分、ソウル駅を出発して釜山(プサン)へ向っていたKTX357号列車が停車駅の永登浦(ヨンドゥンポ)駅を2.6キロ通り過ぎて、国鉄の新道林(シンドリム)駅付近の線路に停車した。この列車は午後7時11分、永登浦駅に停車して乗客を乗せるはずだったが、同駅を走り過ぎてしまった。

以後、機関士は管制センターに連絡して後続列車を全て停止した後、永登浦駅まで同じ線路を逆走行した。この過程で一部乗客は「どうして列車が後戻りするか」と厳しく抗議したりもした。列車は、当初永登浦駅出発時間の午後7時13分より13分遅れた午後7時26分になってようやく乗客108人を乗せて出発した。

コーレイルの運転規定によると、△線路または列車に故障が発生した場合、△工事列車、試験運転列車、除雪列車を運転する場合、△その他、運転上やむをえない場合に限って列車の逆走行が認められる。コーレイルの関係者は、「KTXの永登浦駅停車回数が1日4度しかないため、機関士が瞬間的に停車駅を勘違いした」とし、「乗客が待っているため、やむをえない場合と思って逆走行した」と話した。KTXが停車駅を走りすぎて逆走行したのは今回が初めてだ。

コーレイルのペン・ジョングァン社長職務代行は、「後進過程で乗客が不安を感じていたら、弁解の余地がない」とし、「今後このような事故が再度発生しないように取り組んでいく」と謝罪した。

●逆走行のため管制権を移転

コーレイルが事故発生から10時間経った3日午前5時に主務省庁の国土部に事故内容を報告したことについて、「手遅れな報告」という議論も起っている。国土部の関係者は、「コーレイルが翌日の午前5時に事故を報告した」とし、「通常、列車の障害などによる逆走行はすぐには報告しないが、今度は事故に近い状況であったのに報告が遅れたのはなぜかその経緯を調べている」と話した。

国土部は列車運行と管制を全てコーレイルが受け持っている点も今度の事故に影響したと見て、今年度中に列車管制権を独立させる方針だ。このため、上半期(1〜6月)にコーレイルに鉄道管制を委託するという内容が盛り込まれた鉄道産業発展基本法施行令を改正することにした。航空機の運航は民間の航空会社が行うが、管制は国土部所属の航空管制センターが統制する航空交通体制を導入するという意味だ。

ク・ボンファン国土部鉄道政策官は、「運行会社のコーレイルが管制まで行う現在の体系は安全に問題が多い」とし、「新しい傘下機関を作るか、鉄道施設を担当する鉄道施設公団に管制権を委託するよう施行令を改正する」と説明した。



jmpark@donga.com