Go to contents

日本で韓国国宝級仏像を盗んで国内に持ち込んだ窃盗団逮捕

日本で韓国国宝級仏像を盗んで国内に持ち込んだ窃盗団逮捕

Posted January. 30, 2013 07:44,   

한국어

日本に保管されていた韓国国宝級の仏像2体を盗み出し、国内に密かに持ち込んだ窃盗団が警察に逮捕された。29日、大田(テジョン)地方警察庁と文化財庁によると、日本の寺院に保管されていた新羅(シンラ)、高麗(コリョ)時代の仏像2体を盗んで国内に持ち込み、売却しようとした容疑(文化財保護法違反)で、キム容疑者(69)の身柄を拘束し、チャン容疑者(52)ら4人を不拘束立件をしたと明らかにした。

警察によると、彼らは昨年10月8日、日本の長崎県対馬市にある海神神社と観音寺に保管されていた国宝級の仏像「銅造如来立像」と「観世音菩薩坐像」を盗むために倉庫の瓦をはがして侵入し、仏像を盗み出したという。2体の仏像は、福岡発釜山(プサン)行きのフェリーで国内に持ち込まれた。

これらの仏像は、釜山港の通関で「模造品」と過って鑑定されて通関した。X線の検査台で鉄製の仏像を発見した釜山税関は、文化財鑑定官室に鑑定を依頼したが、「制作して100年にならない模造品の骨董品だ」という回答を受けた。鑑定は、その道30年のベテランの文化財鑑定員が行った。この鑑定員は、「仏像に土がついていて、人為的に作ったような青いサビがあった」とし、「仏像を立てる台座や固定ピンが古いものでなく新しかったので、模造品と判断した」と税関に伝えた。

2体の仏像が国宝級の文化財と判明したのは、事件が発生して2ヵ月後の昨年12月初め、日本政府が韓国政府に警察捜査を要請したことによる。警察と文化財庁は、2体の仏像が釜山港から国内に持ち込まれたことを確認し、キム容疑者らを逮捕し、馬山(マサン)のある倉庫から仏像2体も回収した。銅造如来立像は統一新羅時代(8世紀)、観世音菩薩坐像は高麗時代末期(14世紀)に制作されたと推定される。銅造如来立像は日本重要文化財に指定され、鑑定価格は1億円(約11億ウォン)にのぼる。 警察関係者は、「キム容疑者らは日本の神社から大蔵経も盗んだが、『犯行直後に山に捨てた』と供述している」とし、「隠している可能性があると見て捜査している」と話した。一方、文化財庁は、「2体の仏像は韓国の国宝級文化財だが、今回の件に関しては国際法に従わなければならない」とし、日本への返還を明らかにした。



doyoce@donga.com