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盧大統領の安保意識、野党と専門家ら「驚くばかり」

盧大統領の安保意識、野党と専門家ら「驚くばかり」

Posted November. 04, 2006 07:27,   

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「北朝鮮の核実験にもかかわらず南北間の軍事的な均衡は崩れていないので、北朝鮮の核の脅威を誇張しないように」という趣旨の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の2日の発言について、政界と安保専門家らは「大統領の安保意識に深刻な問題がある」と指摘した。

野党ハンナラ党では、安保を投げ出した大統領というような厳しい非難が矢継ぎ早に提起された。同党の金ヒョンオ院内代表は、同日、主要党幹部会議で、「盧大統領は一言で北朝鮮の核管理に失敗した張本人であり、平和を管理する能力も対策もない人だ」とし、「大統領の発言は国民をごまかし、安保不感症を蔓延させ、北朝鮮に有利な結果ばかりをもたらすだろう」と指摘した。

同党の沈在哲(シム・ジェチョル)広報企画本部長は、「盧大統領は一方では『反米でもいい』と言いながら、もう一方では『米軍は撤退しない』と言うなど、自分勝手に思っているようだ」とし、「国際関係に疎いのもほどがあるのに、懸念を禁じえない」と批判した。同氏は、「何も知らない馬鹿げた認識だ」と述べた。

同党の羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)スポークスマンは、ブリーフィングを通じて、「北朝鮮の核実験で国民はろくに眠れないほど不安がっているのに、核など何でもないとは、一体大韓民国の安保を統括する国軍統帥権者なのか疑わしい」と慨嘆した。

与党ヨルリン・ウリ党の議員は総じてコメントを避けた。国会国防委員の金明子(キム・ミョンジャ)議員は「大統領の発言の正確な意味が分からない」と迂回的に発言を避け、康奉均(カン・ボンギュン)政策委議長は「コメントしない」と口をつぐんだ。

国会国防委員長を務めた柳在鍵(ユ・ジェゴン)議員は、「盧大統領は信じていないことでウソをつくような方ではないので、今が危機だとは本当に思っていないようだ」とし、「しかし、口を開くたびに非難されるから気の毒だ」と述べた。

国防専門家らも、盧大統領の認識が事実と違うのはさておいても、その発言が国内政治用として出ただろうと解釈している。

国防研究院の金テウ軍備統制研究室長は、「核兵器は殺傷率が極めて高い軍事的効用性、他の従来型兵器に対する投資費を大幅に低減する経済的効用性、保有するだけでも相手をめげさせ交渉で退かせる政治的効用性といった3つの効力を持っている」とし、「従って、核実験は南北関係に早速影響する」と述べた。

金テヒョ成均館(ソンギュングァン)大学政治外交学科教授は、「大統領は核実験の直後は、包容政策を維持し難いと言っておいては、再び(発言を)覆すなど一貫した安保観念なしに、その時の政治的環境によって、時流に迎合したり参謀らの助言を受けて、時々刻々見方を変えている」と指摘した。

金教授は、「大統領の発言は湖南(ホナム)の有権者とウリ党の支持者に向かって『現政権は太陽政策を受け継ぐ』というメッセージを伝えようとする国内向けのジェスチャー」と分析した。

匿名を要求したある専門家は、「大統領が核兵器の意味を少しでも理解しているならば、そのようなことを言うはずがないだろうに、どのような人が大統領に助言しているか知りたい」とし、「ただただ驚くばかりで、言う言葉がない」と述べた。同氏は「結局、包容政策の基調を変えないという意味ではないか」と解釈した。



jkmas@donga.com tesomiom@donga.com