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与党系議員、政府米を一般米で流通し数億の不当利益の疑惑

与党系議員、政府米を一般米で流通し数億の不当利益の疑惑

Posted April. 16, 2007 03:01,   

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与党系の現役国会議員が政府所有穀物の加工工場を運営しながら、対北朝鮮支援用のコメを秘密裏に市中に流通させ、数億ウォンの不当な利益を得ていたという疑惑が浮上し、検察が捜査に乗り出したことが明らかになった。

疑惑が事実として判明した場合、最近、北朝鮮の核問題と関連して持ち上がっている対北朝鮮へのコメ支援論議とあいまって、波紋が予想される。

15日、政界や政府関係者などによると、与党系のA議員は自身の選挙区で政府所有穀物の加工工場であるH社を経営しながら、2003年から先月まで1万2200トンの政府米を精米した後、政府に納入してきた。

対北朝鮮支援用のコメ(5800トン)や学校給食用もしくは社会福祉用のコメ(6200トン)がほとんどだ。

H社では、政府米の加工手数料などで毎年33億〜36億ウォンの売り上げを上げていたことが確認された。H社は、A議員と夫人、A議員の実弟が会社の全株を分けて保有している。

農林部の関連規定によると、政府米を加工した最終生産量が責任生産より多ければ、政府に報告した後、政府と半分ずつ分けなければならない。

しかしH社では、03年の事業開始からこれまで、ただの一度も実際生産量が政府と契約した責任生産量より多い少ないの報告をしたことがないことが明らかになった。

政府関係者は、「政府米を加工した実際の生産量が責任生産量より多いからこそ事業が成り立つのであり、加工業者たちが事業に乗り出そうとするのだろう」としながら、「追加生産量があるのに報告しなかったとすると、それは政府米を秘密裏に流用したという話にほかならない」と述べた。

別の政府関係者は、「北朝鮮に送るコメは、普段は政府が買い入れてから1、2年以上経ったものだが、これを市場に流通させたならば、国民は政府米を一般のコメと思い込んで買ったことになる」と語った。

これに関連して検察は先月、H社の元幹部職員のC氏が「H社が03年から05年10月まで政府米の加工生産の超過分を報告しないで、仲買人を通じて市場に流通させ、5億ウォン以上の不当な利益を得ていた」としてA議員の夫人を告発したことを受けて、捜査を進めている。

検察は、政府米の加工や生産管理を担当する関係省庁の関係者やコメの流通業者、C氏などを相手に捜査を行っており、容疑が確認され次第、A議員や夫人を呼んで本格的に捜査する方針だ。



myzodan@donga.com