健康異常説の出回っている北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の様子が3日、公開された。北朝鮮を訪問して4日帰国した中国の楊潔遞外相を接見した時の様子が、外国メディアを通じて報じられたのだ。
金総書記の動画が公開されたのは4月25日、平壤(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)広場で開かれた朝鮮人民軍創立75周年の記念式典の際、叫ぶ群集に向かって挨拶する様子以来、70日あまりのことだ。
同日の金総書記は、立ち居振舞いすら難しいほど脆弱した様子ではなかった。しかし、4月よりは腹が小さくなり、全体として元気のない様子だった。髪の毛が大幅薄くなったことも目を引いた。
このため、金総書記の持病の心臓病や糖尿病が悪化したのではないだろうかという分析が出ている。
新村(シンチョン)セブランス病院のある心臓内科の専門医は、「心筋梗塞のためのバイパス(血管の迂回)手術を受ければ、日常的な生活ができるまで大体1、2ヶ月ぐらいかかり、手術後はきちんとした食事がとれず活動に支障が生じるため、やややせて、髪の毛が薄くなる事例が多い」と語った。
日本の時事雑誌の『週間現代』や英国の有力紙であるデイリー・テレグラフなどの海外メディアでは、金総書記が、△糖尿網膜症、△糖尿病、△心筋梗塞、△動脈閉塞症などの重病を患っていると、今年に入って集中的に報じたりもした。
一部では、金総書記のひざの関節に異常が生じ、歩行が不自由だという主張もでた。
しかし、国家情報院の関係者は、「楊外相を接見したことそのものが、健康に大きな問題はないということを示している」としながら、「年をとって体力が落ちた程度で、深刻な健康異常ではないようだ」と語った。
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