Go to contents

水害で首脳会談延期の北朝鮮、体制宣伝の集団体操劇は継続

水害で首脳会談延期の北朝鮮、体制宣伝の集団体操劇は継続

Posted August. 22, 2007 06:21,   

한국어

北朝鮮は、28から30日にかけて平壤市(ピョンヤン)で開かれる予定だった第2回南北首脳会談を、水害を理由に延期したが、のべ10万人が動員される集団体操劇「アリラン」公演は引き続き行っている。

北朝鮮は、国同士の首脳会談の約束は延期しながら、金正日(キム・ジョンイル)総書記の統治の正当性や体制の優越を宣伝する公演活動は相変わらず進めているのである。

「アリラン国家準備委員会」の金グムリョン演出室長は21日、朝鮮中央放送のインタビューで、「アリラン鑑賞のため、毎日数万人の各階層の労働者や青少年、学生、海外同胞や外国人たちが平壤市綾羅島(ヌンラド)の『5・1競技場』を訪れている」と語った。

同委員会のソン・ビョンフン分科長も、「アリランは引き続き行われるだろう」と述べ、30万人あまりの避難者が出た水害の中でも、アリラン公演を中断することなく、引き続き行うことを明らかにした。

北朝鮮で水害が発生した後も、中国やヨーロッパ地域からの観光客たちは予定通り、アリラン公演を鑑賞しているという。

北朝鮮は、今年より水害規模の小さかった昨年7月には、綾羅島5.1競技場が浸水したためアリラン公演を中止したが、今年は、綾羅島5.1競技場は水害をこうむっていない。

いっぽう、北朝鮮の国土環境保護省の朴ジョンスン副局長は20日午後、朝鮮中央放送に出演し、「平壤〜ヒャンサン間の観光道路や平壤〜元山(ウォンサン)間の観光道路、平壤〜開城(ケソン)間の高速道路で、構造物や路盤が崩れ落ち、自動車通行に支障が出ている」と明らかにした。

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と代表団が南北首脳会談の際に利用する予定の平壤〜開城間高速道路も、今回の水害で流されたという。

北朝鮮は同日、南北連絡官接触を通じて、水害復旧のためのセメントや鉄筋、輸送設備や車両燃料、道路復旧のためのピッチ、ロードローラーなどの重装備を支援してほしいと、再度要請した。



triplets@donga.com