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金万福国情院長、平壌対話録流出で辞意を表明

金万福国情院長、平壌対話録流出で辞意を表明

Posted January. 16, 2008 07:26,   

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金万福(キム・マンボク)国家情報院長は、昨年の大統領選挙の前日に訪朝し、北朝鮮の金養建(キム・ヤンゴン)労働党統一戦線部長と交わした対話録が一部マスコミに流出し報道されたことについて責任を負い、15日に辞意を表明した。しかし、辞意を表明したものの、対話録の流出が国情院首長である金院長の判断によってなされたことが明らかになったことで、金院長の実定法違反と処罰の有無が論議になる見通しだ。

金院長は15日、ソウル瑞草区内谷洞(ソチョグ・ネゴクトン)の国情院庁舍で記者会見を開き、「最近、一部マスコミに私と北朝鮮の金部長の面談録が報道され、物議をかもしたことについて、国家最高情報機関長として責任を痛感し、国民に謝罪する」と述べた。

対話録流出の経緯については、「9日午後、国情院の関係官を通じてあるマスコミ幹部に、面談録を含む選挙前日の訪朝背景および経過に関する資料を『報道しないこと』を前提に渡したが、結果的に私の手落ちでマスコミに報道された」と説明した。

また、「面談録は、昨年12月18日の私の訪朝がマスコミに報じられ、大統領選挙に影響を及ぼそうとするいわゆる『北風工作』疑惑が提起されたことで、事実関係を明確にするために作成したものだ」と述べた。

さらに金院長は、「世間に不必要な疑惑が拡大・再生産され、国論分裂を引き起こし、南北関係に悪影響を及ぼさないようにするために、また、大統領選挙の過程で徹底して中立を守ってきた組職の安定のために、周辺関係者に資料を渡して説明した。マスコミ幹部に渡したのもその一環だ」と主張した。

国情院は、説明資料を通じて、「金院長がマスコミ幹部に電話で資料提供の意思を伝え、国情院幹部を通じて渡した。平素から親交のある、あるマスコミ幹部と国情院退職職員ら14人に引継ぎ委報告資料(面談録)を提供した」と説明した。

文書に秘密等級を付与しなかった理由について国情院は、「院長の訪朝の事実がマスコミに報じられ、訪朝内容も北朝鮮との交渉ではなく単なる歓談にすぎない日常的なものであることから、国家機密と見ることはできないと判断した」と説明した。

しかし法曹界では、国情院長が北朝鮮を訪問したこと自体が機密であり、北朝鮮で誰に会ってどのような話を交わしたのかも職務上機密にあたるため、刑事処罰が可能だという解釈が提起されている。

これと関連して、大統領職引継ぎ委員会は、金院長の実定法違反などに対する検察の捜査着手を要求した。

李東官(イ・ドングァン)引継ぎ委スポークスマンは会見で、「国情院長がしてはならない綱紀紊乱行為を犯した。実定法上問題があるなら、検察が当然捜査をすべきだ」と述べた。

引継ぎ委のある関係者は、「文書流出行為だけでなく、釈然としない訪朝経緯などについて徹底的な真相調査が行われなければならない。司法機関の適切な措置があるべきだ」と述べた。



swpark@donga.com