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北朝鮮代表団、「韓国のコメ事情」を心配した理由は?

北朝鮮代表団、「韓国のコメ事情」を心配した理由は?

Posted August. 31, 2009 07:33,   

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26日から28日に金剛山(クムガンサン)で開かれた南北赤十字会談に出席した北朝鮮側代表団が、韓国にコメがあまっている問題を取り上げ、迂回的に人道的食糧援助を希望したという。慢性的な食糧不足状況から抜け出せない北朝鮮側としては、韓国のコメの援助が切実な状況だ。

30日、政府当局者によると、離散家族再会の日程を協議するために金剛山を訪れた北朝鮮側代表団は、韓国側代表団との対話の中で、「韓国ではコメがあまり、政府と農民の悩みが多いと聞いている」と述べた。北朝鮮側代表団のうち一部は、具体的に、「韓国の農民はコメの価格が下がって悩み、政府も保管料がかかって心配していると聞いた」と話したという。

政府当局者は、「北朝鮮側代表団は、会談所では離散家族再会問題だけを言及したが、26日と28日に開かれた代表団夕食会のムードが熟すと、コメの話を取り上げた。多くの人が同じ話をしたと聞いている」と伝えた。別の当局者は、「北朝鮮側は『コメがほしい』と直接には言わなかったが、韓国側の事情を心配するのは、内心コメがほしいという趣旨ではないか」と解釈した。

迂回的だが、北朝鮮側が韓国側当局者にコメ援助の希望をほのめかしたことは、李明博(イ・ミョンバク)政府のスタート以来初めて。政府は00年から07年まで、北朝鮮が1回目の核実験を実施した06年を除き、毎年40万〜50万トンのコメを借款形式で北朝鮮側に提供した。しかし、北朝鮮は、李明博政府発足後の昨年5月、トウモロコシ5万トンを援助する韓国政府の申し入れを拒否した。

このような北朝鮮側の希望にもかかわらず、政府は過去のような大規模な食糧援助は難しいという考えだ。政府はこれまで「コメ40万〜50万トンは、純粋な人道的援助と見るにはあまりにも多く、このコメが軍隊に配給される恐れもある」と述べてきた。政府と現代峨山(ヒョンデアサン)は、金剛山および開城(ケソン)観光が再開される場合、観光の対価をドルではなくコメなどの食糧で渡す案を検討しているという。



kyle@donga.com