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北朝鮮デノミ、韓国政府「02年以前への回帰、改革開放とは程遠い」

北朝鮮デノミ、韓国政府「02年以前への回帰、改革開放とは程遠い」

Posted December. 03, 2009 07:41,   

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韓国政府高官は2日、北朝鮮が突然の通貨ウォンのデノミネーション(通貨呼称単位の変更)を断行したことについて、「国(北朝鮮)がきちんと管理できなかった富を、直接管理するというものだ」と語り、「(今回の措置は)2002年に実施された7・1経済管理改善措置以前に回帰するもので、改革開放とは程遠い」との見解を明らかにした。

北朝鮮がデノミを断行した事実を公式発表していない理由については、「(1992年まで4度行われた)過去のデノミのときは、北朝鮮に市場や地下経済がなかったが、現在は地下経済の規模が大きくなっているので、デノミ情報を住民たちが事前に知って手を打つことを防ぐためのもの」と話した。別の政府関係者は、「今回のことは韓国政府としても驚きだった」と打ち明けた。

このような解釈は、「強盛大国の大門を開く年」と掲げている2012年を控えて、北朝鮮当局が、数々の国家的なプロジェクトの財源作りのための特段の措置としてデノミに踏み切った可能性が高いことを意味している。一部だけを住民に新通貨と交換してあげ、国が回収した旧通貨は廃棄し、新通貨の価値を高めたあと、国が新通貨を発券して国策事業に使えば、通貨量の増加によるインフレへの負担なく財源を作ることができる。

今回のデノミは、2007年10月以降、計画・統制経済システムを強化してきた一連の政策の延長線上にあるものと見られる。実際、北朝鮮の科学百科事典出版社がこのほど発行した季刊「経済研究」の最新号は、「通貨偶像化が通貨関係を拡大させ、社会主義の経済関係を蝕むことになりかねない」と主張した。貿易仲介商の購買力を低下させ、中国商品の輸入を抑えることで、北朝鮮産業の保護を図りたい狙いがあるものと見られる。

一方、北朝鮮関係専門のインターネットメディア「デイリーNK」は2日、情報筋の話として「北朝鮮が2日午前8時から、全国的にデノミを実施した。6日までに通貨交換を実施し、7日からは新通貨が流通される」と報じた。また、「10万ウォン札以上に対しても1000対1の比率での交換を許可した」と伝えた。北朝鮮民主化ネットワークが発行する「NK IN&OUT」の第23号は、「新札100ウォンには故金日成主席の肖像が印刷されている」と書いた。



zeitung@donga.com