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韓日「天安艦が先」、中国「6者協議が先」…意見の相違縮まらず

韓日「天安艦が先」、中国「6者協議が先」…意見の相違縮まらず

Posted May. 17, 2010 03:08,   

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柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官、中国の楊潔紙外交部長、日本の岡田克也外相は15、16日の2日間、慶尚北道慶州市(キョンサンナムド・キョンジュシ)のヒルトンホテルで、第4回3国外相会議と2国間会談を開き、天安艦事件と6者協議問題について話し合った。

中国は今回の会談で、「6者協議の議長国として協議再開に向けて努力しており、協議の早期開催を期待している」と述べたと、外交筋が16日、伝えた。また、中国は、「米朝2国間対話→6者予備会談→6者本会談の再開」で構成された6者協議再開の具体的な手順を提案したという。

中国のこのような強いトーンの6者協議早期開催への期待の表明には、「先に天安鑑、後で6者協議の検討」という韓国政府の見解と相違がある。これは、今後の国連などの国際舞台で、天安艦外交が容易ではないことを示唆している。

2時間ほど行われた3者会議で、韓国側は北朝鮮の核廃棄に向けて6者協議が重要だが、天安艦沈没事件が発生したため、適切な対応が必要だという点を強調した。日本政府も、6者協議は天安艦問題が解決された後に再開すべきだという韓国側の見解に同意し、今後の対応で緊密に協力することで合意したと、外交部当局者が伝えた。しかし、中国は、「客観的で科学的な調査結果が重要だ」という慎重な対応基調を維持したと、同当局者は伝えた。

3者会議に先立ち、15日午後、1時間5分の間行われた韓中外相会談でも、天安艦問題が約15分間話し合われたが、中国は主に韓国側の説明を聞いたと同席者が伝えた。2国間会談が終わった後、会議場を出た柳長官は、楊部長の腕を取って部屋の隅に行って話をした。2〜3分間の密かな対話を終えた柳長官の表情は、明るくなかった。柳長官は、「天安艦問題の協議はどのように進んだか」という記者団の質問に、「敏感な問題はメディアに(話を)しないことで…」と言葉を濁した。韓中間の見解の相違を縮めることができなかったことを示唆する場面だった。

3国の外相は、共同プレス発表文で、「韓中日3国は、天安艦沈没事件で多数の犠牲者が出たことに追悼の意を表明し、同事件について意見を交換した」と明らかにした。

韓中日外相は、さらに、この10年間進められてきた3国間協力事業を点検・評価し、未来共同ビジョンの構築など、今後の発展方向について意見を交換した。また、昨年10月、韓中日首脳会談で、口頭で合意した「3国常設協力事務局」を韓国に設置することで意見をまとめた。柳長官は、「韓国が議長国として29、30日に済州道(チェジュド)で開催する第3回韓中日首脳会談で採択する共同文書、新規協力事業および付帯行事の開催案などについて話し合った」と付け加えた。



spear@donga.com