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北朝鮮のNLL砲撃は韓国能力テスト用 韓国軍分析

北朝鮮のNLL砲撃は韓国能力テスト用 韓国軍分析

Posted August. 12, 2011 08:02,   

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北朝鮮が10日、西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)の海上で海岸砲を発射したことは、西海5島に配備された韓国軍の最新の音響標的探知装備(HALO)をテストすることが狙いだったと軍当局は見ている。軍専門家らは、北朝鮮の1年前のNLL海上挑発と比較すると、北朝鮮の策略が見えると説明する。

北朝鮮は昨年8月、韓国軍の西海合同海上機動訓練が終わった直後、NLLに向かって海岸砲約130発を突然一斉に放った。北朝鮮軍は韓国軍の1次警告通信を受けても、さらに約100発発射した。哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没事件後、韓国軍が西海の防衛体制を強化したことによる武力示威であり、3ヵ月後の延坪島(ヨンピョンド)砲撃の「予行演習」だったわけだ。

しかし、10日、北朝鮮の海岸砲射撃の様相は違った。北朝鮮は同日午後1時と7時46分の2度に渡って、3発と2発の海岸砲をNLL海上に発射した。1回目の挑発直後、韓国軍が警告通信をしたが、北朝鮮は沈黙を続け、韓国軍が対応射撃をした後も何の反応もなかったが、5時間が経過して2回目の砲撃をした。

軍消息筋は11日、「北朝鮮側は今回、韓国軍の探知の様子と対応の速さを見ながら、昼と夜に用意周到に砲撃を実施した」とし、「西海5島に配備したHALOの性能を知り、追加挑発に活用しようという考えが濃厚だ」と指摘した。

先月、延坪島と(ペクリョンド)に配備されたHALOは、飛んでくる砲弾の音を捉え、敵の砲陣地を逆追跡する先端装備だ。軍は、昨年11月の延坪島挑発後、大砲兵レーダーを補完するために英国からHALOを緊急導入した。大砲兵レーダーは運用時間が制限され、曲射砲しか感知できないが、HALOは半径30キロメートル内で発射される直射火器を24時間追跡することができる。

北朝鮮は11日、朝鮮中央通信の報道や南北軍事実務会談北朝鮮側団長名義の電話通知文を通じて、韓国側が「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)」演習を控え、緊張を高めるために事件をでっち上げたと主張した。

朝鮮中央通信は、「黄海南道(ファンヘナムド)一帯で、大型施設の建設が本格的に進められており、正常な発破作業が行われた。発破の音に驚いた南朝鮮軍部が状況を捏造し、これを口実に軍事的な対応行動に出る醜態をさらした」と主張した。

中国メディアは同日、「韓国が砲撃と『推定』される音を聞いて対応した」とし、北朝鮮側の肩をもった。国営新華社通信は、「北朝鮮が西海5島付近で住民生活を改善する大型施設の工事を行い、発破作業をした。韓国側がこれを砲撃と誤認し、西海で軍事対応をした」という北朝鮮の朝鮮中央通信の主張を引用し、今回の事件の概要を報じた。



ysh1005@donga.com koh@donga.com