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放送局を掌握し軍部隊の爆破企図 検察が旺載山組織の実態公開

放送局を掌握し軍部隊の爆破企図 検察が旺載山組織の実態公開

Posted August. 26, 2011 08:56,   

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25日、検察と公安当局は、「旺載山(ワンジェサン)は、北朝鮮が企図する『南朝鮮革命』を成しとげるために、スパイ活動をしてきた典型的な反国家団体であり、利敵団体だ」と発表した。特に旺載山は、北朝鮮から受けた情報通信(IT)技術を活用し、偽装会社を経営して、自主的にスパイ活動のための資金を調達する新種の手法を使っていたと検察は説明した。

●偽装会社を通じてスパイ活動資金を調達

検察によると、旺載山のリーダー格である金容疑者は01年11月、連絡担当の李容疑者とともに東京を訪れ、戻ってきた後、02年6月18日に(株)ジウォンネットを設立した。ジウォンネットの主要事業は、駐車場用の車両ナンバープレート認識システムなどの商用プログラムの開発・販売業。

09年半ばに北朝鮮の225局から「車両ナンバープレート認識システム」技術を受け、「ジウォンネットLPR(License Plate Recognition System=車両ナンバープレート映像認識)駐車管制システム」を自主開発したように広報し、同年11月から販売に入った。

金容疑者ら起訴された幹部の大半は、ジウォンネットの理事などを務めていた。検察は、「ジウォンネットの09年の売り上げは総額22億ウォンだった」とし「これをもとに、旺載山の中心指導部や下部ネットワークの活動資金を支援するなど、スパイ活動に必要な資金を従来のように北朝鮮に依存せず、独自で調達していたことが確認された」と明らかにした。

また、組織員らは、事業のための市場調査を理由に数回にわたって海外出張をし、北京や東京などで225局の工作組と接触していた。

●仁川地域主要施設の爆破企図も

検察関係者は、「旺載山が、仁川(インチョン)地域を革命の戦略的拠点にするために、主要施設や軍部隊などを掌握したり、爆破することを企てていた」と明らかにした。検察によると、225局は、「仁川市の南東区(ナムドンク)と南区(ナムク)、東区(トンク)を特に目をつけ、仁川地域組織の下部組織員らに任務を与え、14年までにこの3地域の行政機関や放送局を有事の際に掌握できるよう準備せよ」という指示を与えていたことが明らかになった。

225局は、南東区では地域ケーブル放送局や警察署などに中心的組織員1、2人を潜り込ませ、13年までに内部関係者を買収して活用できるよう指示を与えた。南区では、仁川地域の貯油所や朱安(チュアン)工業団地、歩兵師団、空輸特戦団、工兵大隊などに核心組織員を潜入させるか、警備員、管理職員、将校などを買収して、14年までに爆破準備を完了するよう指示も下した。

また旺載山は、「左派青年学生団体を育成し、共産革命に向けた『市民軍』のような武装団体を作ることができるよう準備せよ」という指令も受けていたことが確認された。旺載山は、「有事の際、動員できる組織の人数は200人余りであり、反米闘争勢力としては京仁(キョンイン)地域の広範な大衆を動員できる」と北朝鮮に報告した。

検察関係者は、「200人余りという組織規模については、まだ確認されていない」と説明した。

●北朝鮮の主張を擁護する忠誠の誓い

旺載山は、昨年3月の哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没事件と11月の延坪島(ヨンピョンド)砲撃後、南北間の軍事緊張が高まると、北朝鮮の主張を擁護する忠誠の誓いをした。

リーダー格の金容疑者は、「金正恩(キム・ジョンウン)隊長は、祖国保衛のために歴史に久しく残る英雄的偉勲をたてられた。祖国統一を完成する闘争に代々忠誠をつくす」という忠誠文を代表執筆し、北朝鮮に送った。

また「旺載山組織は、任意の時期に正義の戦争が開始されても、組織の力を結集して、偉大な将軍様のために銃爆弾になる」という好戦的な忠誠の誓いの回数が、2つの事件の後、ますます頻繁に交わされていたことを検察は明らかにした。

北朝鮮では、金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日(2月16日)や金日成(キム・イルソン)主席の誕生日(4月15日)など、いわゆる北朝鮮の5大名節のたびに忠誠行事が行われるが、金容疑者はすべての行事に積極的に参加し、忠誠文を計25回送った事実が、検察が確保した北朝鮮労働党225局指令文や対北朝鮮報告文などで確認された。



verso@donga.com jks@donga.com