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梨浦堰の李大統領「歴史的な大事に反対は付き物」

梨浦堰の李大統領「歴史的な大事に反対は付き物」

Posted October. 24, 2011 03:46,   

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李明博(イ・ミョンバク)大統領は22日、京畿道驪州郡(キョンギド・ヨジュグン)の梨浦(イポ)堰で、「大行事には最初から反対が多い。歴史的な出来事には反対があるのが当然だ」と述べ、主要4河川事業への反対論に関する感想を明らかにした。同日、全国16堰(小さなダム)のうち、漢江(ハンガン)水域の梨裏堰などすでに完成された10堰で、「主要4河川への新たな水供給」行事が行われた。梨浦堰は昨年、環境団体幹部3人が41日間、工事のクレーンを不法占拠し、デモを行った象徴的な場所だ。

李大統領は同日の祝辞で、「大韓民国の主要4河川は、生態系をさらに補強し、環境を蘇らせる川へと生まれ変わった」と評した。

さらにレセプションなどでの発言を通じ、「私も大学生時代、(韓日協定に)反対した。反対した人が考え方が変わり、(結果に対し)前向きに変わればよいことだ」と述べ、世論が好転する可能性への期待を仄めかした。また、「反対している人は他人ではなく、我々の仲間だ。反対もありうることだ」と語った。

さらに李大統領は、「反対している方々は、『自分が反対したため、(自分の反対の)声が反映され、(政府が)一段とよく作った』と考えて、慰められ、(お互いに)理解し、尊重する社会になるべきだ」と語った。主要4河川事業が完成段階(工程93%)に差し掛かっているだけに、これ以上の国論分裂は中止すべきだという提案だった。

李大統領は、「主要4河川の発展が地域発展へと繋がり、川に沿って民心も好転するのが私の希望だ」と話した。また、「お互いに尊重し、大事にし、愛する社会になるべきだが、4河川がそのようなスタートを切ることになるだろう」という希望も明らかにした。さらに、感慨深そうに、「今夜は本当に幸せだ」という感想も明らかにした。

李大統領は同日、電話会議で、洛東江(ナクドンガン)や榮山江(ヨンサンガン)、錦江(クムガン)水系行事に出席した市民や工事の関係者らと挨拶を交わした。さらに、「3年前、榮山江で、『湖南の母なる川』といわれていた川が汚染し、農業用水としても使うことができなかった。当時、反対もあったが、今は、大変喜ばれているそうだ」と述べる場面もあった。

李大統領は、「安昌鎬(アン・チャンホ=大韓帝国末期の独立運動家)先生は90年前、欧州を訪問した後、『川をそのままに放置すれば、文明国家になれない』と主張した」と述べ、「山川の改造論」を繰り返して強調した。安昌鎬先生は1919年、中国上海で行った演説で、「もし、山と水を改造しせず、そのまま自然に任せておけば、山には木々がなくなり、川の水は乾きます。この時期を逸することになれば、一千万年後に遺恨となるでしょう」と説き伏せた。李大統領はこの言葉を印刷した手帳を持ち歩き、周りの人々に読み上げるなど、大変な愛着を見せてきた。



srkim@donga.com