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反FTAに取り囲まれた国会

Posted November. 04, 2011 06:54,   

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韓米自由貿易協定(FTA)批准同意案の処理を巡り、与野党が激しく対立している中、全国民主労働組合総連盟(民主労総)など30あまりの市民団体が立ち上げた「韓米FTAの阻止に向けた汎国民運動本部」は3日、再び汝矣島(ヨイド)で集会を開き、国会への進入を試みる過程で警察と衝突した。警察は同日、4度に渡り、水鉄砲を放ちながらデモ隊の進入を食い止めた。

同運動本部は同日午後2時から、ソウル永登浦区汝矣島洞(ヨンドゥンポグ・ヨイドドン)の産業(サンオブ)銀行前で、3000人あまり(警察試算)が出席した中、「第3次汎国民大会」を開いた。集会の参加者らは、「韓米FTAの毒素条項や不利益条項を巡り、全面的に再交渉を行うべきだ」と要求した。これに先立って同日午前、民主社会のための弁護士会や民主原論運動市民連合、参与連帯なども、国会・記者会見室で、韓米FTA批准同意案の処理に反対する共同記者会見を開いた。

デモ隊は、行事の終わった午後2時50分から、汝矣島公園を経て、汝矣通りの往復9車線を占拠し、不法行進を開始した。警察が国会に向かう全ての進入路を、機動隊バスや兵力で食い止めると、デモ隊は先月28日の2次集会の時と同様に、汝矣島の漢江(ハンガン)公園へと迂回し、国会の北門への進入を試みた。午後3時20分ごろ、一部のデモ隊が、国会の北門と西門との間の進入路に差し掛かり、警察の兵力と衝突すると、警察は事前警告無しに、15秒間水鉄砲を放ち、デモ隊の進入を阻止した。集会及びデモに関する法律には、国会内はもとより、国会周辺半径100メートル以内の地域では、集会を開くことができないように定められている。

警察は、デモ隊が解散しないので、今度は警告放送を行い、午後3時30分からそれぞれ30秒あまりずつ、計3度の水鉄砲を放ちながら、解散を誘導し、先頭で衝突した韓国大学生連合(韓大連)所属の大学生など24人を連行した。同日警察は、77中隊、6000人あまりの兵力や200台あまりのバス、放水車10台を動員し、デモ隊の国会への進入を食い止めた。警察の関係者は、「先日の集会の際、国会に進入したデモ隊があっただけに、今回のデモでは、最初から封じ込めの方針を固め、国会に通じる全ての進入路を遮断した」と話した。

特に午後3時には、大韓民国親御さん連合などの保守団体が、汝矣島・国民(クンミン)銀行前で、批准案処理を促す記者会見を開き、デモ隊との衝突が懸念されたが、警察が記者会見の場所を取り囲み、デモ隊との接触を食い止め、衝突は無かった。

デモ隊は、警察の封じ込めに遮られ、国会に入れず、隊列を再び整えた後、国会周辺の止まりながら掛け声をあげ、警察との対立を続けたが、午後5時ごろ解散した。運動本部は、午後7時から再び、産業銀行前でろうそく集会を行う計画だ。



ryu@donga.com pibak@donga.com