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領空守護の最終兵器「天弓」

Posted December. 16, 2011 07:12,   

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有事の際、領空に侵入する北朝鮮の航空機を撃墜する中距離地対空誘導兵器「天弓」が国内技術で開発されたと、国防科学研究所(ADD)が15日、明らかにした。

天弓は、来年に量産に入り、2013年から前方地域に実戦配備され、ソウルや首都圏の重要施設の防衛など、韓国軍の主力防空任務を遂行する。ADDは同日、大田(テジョン)研究所の講堂で天弓開発の完了報告会を行い、運用試験や試験発射の結果と映像を公開した。

ADDは06年、「鉄鷹Ⅱ」というプロジェクト名で開発に着手し、5年をかけて天弓の開発を完了させた。LIGネクスウォンや三星(サムソン)タレス、斗山(トゥサン)DST、ハンファなど国内の防衛産業15社も開発に参加した。「鉄鷹Ⅱ」プロジェクトは、導入されて40年が経過したホークミサイルに代わる事業だ。

天弓は、多機能レーダーと射撃を総括する交戦統制室、実際にミサイルを発射する誘導弾発射台などで構成されている。

天弓の迎撃は、地上の垂直発射台から発射された後、ターゲットを追跡探知する多機能レーダーの誘導によって敵の航空機を撃墜する手順で行われる。天弓の有効射程距離は40キロメートル、高度は15キロメートル。

天弓の多機能レーダーは、敵の航空機の探知追跡だけでなく、識別と誘導弾の誘導機能まで備えている。一つのレーダーで数個のターゲットを同時に探知して迎撃でき、別の機種よりも作戦の準備時間が短く、少ない人員で運用できる。

最大8基の誘導弾が搭載される垂直発射台は、敵の航空機がどの方向から飛んできても、迅速かつ正確な発射が可能で、大型車両に載せて移動でき、戦場での機動性と生存性が優れている。また、天弓はホークミサイルよりも命中率が優れ、敵の電波妨害に対応できる対電子戦(ECM)の能力も備えている。

ADD関係者は、「天弓は、四季の厳しい条件下で実施した数回の試験発射でターゲットを命中させる性能を見せた」とし、「韓国が防空誘導兵器の分野で先進国と肩を並べる技術と開発能力を身につけた」と評価した。ADDは、天弓の開発によって高価な誘導兵器を輸入せずにすみ、投資額の4.5倍以上の計3兆7400億ウォンの予算節減の効果と約8600人の雇用創出が期待されると説明した。

ADDは、来年から2018年まで天弓を改良し、航空機だけでなく15キロメートル以上の高度を音速の5倍以上で飛行する弾道ミサイルも迎撃できるようにする計画だ。



ysh1005@donga.com