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「大将命令1号」公開で北朝鮮が周波数・暗号を変更

「大将命令1号」公開で北朝鮮が周波数・暗号を変更

Posted December. 24, 2011 07:15,   

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北朝鮮軍指導部が金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去発表をする前に、「金正恩大将命令1号」を一線部隊に通達したことが韓国メディアに報じられたことを受け、北朝鮮が韓国による通信傍受を避けるため、交信周波数や暗号体系を変更している情況を、韓国軍情報当局が掴んだ。

韓国軍情報筋は23日、「訓練を中止して即座に所属部隊へ復帰せよ」と言う内容の金正恩命令1号が北朝鮮軍に通達されたことが、21日、韓国メディアに報道された後、北朝鮮通信傍受を通じて特殊情報(SI=Special Intelligence)の収集に蹉跌をきたしている」と明らかにした。

同筋は「北朝鮮が金正恩命令1号を全軍に通達するのに使われた交信体系から、新たなSIがきちんと捕捉できずにいる」とし、「北朝鮮が韓国軍に通信が傍受されるのを恐れ、周波数帯域や暗号体系を変えているものとみられる」と話した。

北朝鮮軍は、機密保持のため、対韓国の軍事挑発のための上層部の命令はもちろん、部隊と装備の異動などすべての指示を一般文字ではなく、暗号や暗号文字で配下の部隊に伝えている。金正恩命令1号も金総書記死去発表直前の19日午前、暗号の形で無線周波数を使って全軍に緊急伝播されたという。

ところが、韓国の情報当局が通信傍受でこれをつかんで具体的な内容を解読したことが公表されると、北朝鮮軍は、韓国軍のさらなる北朝鮮情報収集を阻止するための対策作りに着手したものと、韓国軍情報当局は見ている。

別の情報筋は「北朝鮮が交信周波数や暗号交代とともに韓国軍の通信傍受が不可能な光ケーブルの有線通信網を通じてだけ、後続命令を配下部隊に通達している可能性がある」と話した。

一方、ハンナラ党の金世淵(キム・セヨン)議員は23日、国会・南北関係発展特別委員会の全体会議で、「わが政府が支援した光ケーブルを北朝鮮が埋設したため、通信傍受が阻止された面がある」と主張した。政府は、金大中(キム・デジュン)政府時代から最近まで、通信線路改善工事を支援するレベルで、光ケーブルなどの通信装備を北朝鮮に提供してきた。無線通話は比較的傍受が容易だが、光ケーブルを利用する場合は傍受が困難だと、軍は説明している。



ysh1005@donga.com