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大量餓死は軍への過剰な食糧供出が原因、北朝鮮が内部文書で認める

大量餓死は軍への過剰な食糧供出が原因、北朝鮮が内部文書で認める

Posted June. 02, 2012 08:16,   

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北朝鮮が、黄海南道(ファンヘナムド)で今年1〜2月に発生した大量餓死について、事実上の「人災」と認める内部文書を作成していたと、日本の毎日新聞が1日付で報じた。

同紙は、北京発の記事で、北朝鮮貿易関係者の証言として、朝鮮労働党指導部が3月中旬に作成した内部文書に「大量餓死は軍への過剰な食糧供出が原因」とする内容が含まれていたと伝えた。

同紙によると、黄海南道は北朝鮮の穀倉地帯だが、昨年7月の水害で収穫量が例年より減少。また、収穫の大半を国家に供出させられ、農場労働者は2〜3ヵ月分の食糧しか分配されなかった。このため、黄海南道の延安(ヨンアン)、白川(ペクチョン)、青丹(チョンダン)の3郡で、今年初めに集団農場の労働者や家族が多数餓死し、黄海北道(プクド)の開城(ケソン)市の一部でも同様の事態が起こった。

朝鮮労働党が作成した内部文書は、このことについて「黄海南道が水害で困難に陥った」「特に、農場員たちの中に食糧不足に苦しむ世帯が増えた」と食糧難に言及した。さらに、「農場世帯は軍への軍糧米を保障するために苦しんでいる」と指摘し、食糧難が不作のためだけではなく行き過ぎた軍への供出によるものだと認めていると、同紙は伝えた。

同紙は、「北朝鮮は先軍政治(軍事優先)を国家の基本方針としており、軍への食糧供出を優先させたことで問題が起きたとの見方が内部文書に記載されるのは異例」と指摘した。さらに、「北朝鮮の新指導者、金正恩(キム・ジョンウン)体制の発足以来、『問題を直視する姿勢』を国民向けに宣伝しており、(内部文書は)こうした方針の表れとみられる」と分析した。



bae2150@donga.com