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中国発の広告メール急増「鉄のカーテン」で遮断

中国発の広告メール急増「鉄のカーテン」で遮断

Posted March. 05, 2002 09:55,   

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「どうしてか分からない。困りました」

中国上海の外資系企業に勤めるジャン・シュエメイ(24)さんは、このところ外国の友人に送った電子メールが訳もなく送り返されてくるため、面食らっている。メールアドレスを再確認して送ってみても同じこと。なぜだろうか。理由は簡単。インターネットの逆「鉄のカーテン」が原因だ。

▲インターネットの逆「鉄のカーテン」〓米国とヨーロッパなど西欧諸国のインターネット会社は、中国から無差別に押し寄せてくる広告性のスパンメールを遮断するために、中国内インターネット会社の電子メールの配信をシャットアウトしてしまった。中国のスパンメールが急増し始めて、これらの会社のサーバーが頻繁にダウンしているため。要するに、インターネット上に逆の「鉄のカーテン」が張られたようなもの。

2日のAFP通信によると、米国とヨーロッパのインターネット会社は、昨年下半期から電子メールの配信サービスを提供している中国のインターネット会社のサーバーを次々と遮断している。

昨年8月、ロンドンに本部を置くインターネット会社のウルトラデザイン・イクストリーム・ネットワーク社が、シナドットコムとソフドットコム、163ドットネットの中国3大インターネット会社のサーバー接続を遮断したのを機に、中国のインターネット会社のサーバーを遮断する会社が急増している。

▲急増する中国のスパンメール〓98年に210万人に過ぎなかった中国のインターネット加入者は、昨年は3370万人となり、3年で16倍に増えている。加入者が増えるにつれ、スパンメールも急増した。とりわけ昨年の末、中国の世界貿易機関(WTO)加盟を機に、中国の企業が電子メールを通じた製品PRを強化したことも、スパンメール急増をあおった一因となった。

技術的にスパンメールだけを選び出して遮断することも難しい。ばく大な人材と資金を投じて電子メールを一々読まない限り、スパンメールの可否を判断できないのだ。中国のスパンメールは、今や世界的なやっかいものとなっている。

▲法規の不備〓中国にはスパンメールに対する処罰規定がない。誰もが種類に関係なくメールを送ることができる。このため、中国の会社はもとより外国の会社までが、中国のインターネットサービスを利用してスパンメールを送るケースがある。ずさんな法規がスパンメールをあおっている形である。

韓国の場合、広告メールに広告の表示がないだけで、500万ウォン以下の罰金に処せられることになっている。スパンメールを大量に送り通信網に障害を引き起こした場合、5年以下の懲役または5000万ウォン以下の罰金刑になる。

米国のコンピューター会社に勤める中国人ウェブエンジニアのチャン・モン氏は「外国の会社が中国のスパンメールを遮断するために、中国内のインターネットサーバーそのものを切ってしまえば、中国の会社だけでなく、個人も大きな損を被ってしまう」として「中国政府自ら法規定を設けるなど、スパンメールの遮断に乗り出すべき」だと語った。



河宗大 orionha@donga.com