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中国vs台湾、軍備競争激化

Posted June. 17, 2002 10:10,   

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中国は昨年、外国から兵器をもっとも多く輸入しており、台湾は1997〜2001年までの5年間に、兵器導入に国防費を一番多く支出したことが明らかになり、両岸間の軍備競争が激化していることを示した。とくに中国の兵器輸入の急増ぶりは、アジア太平洋地域の軍備競争を刺激する恐れをはらんでいる。

台湾のマスコミは、14日に発表されたスウェーデン・ストックホルムの国際平和研究所(SIPRI)2002年度版年鑑を引用し、「中国は昨年270億ドルの軍事費を支出した」と16日報じた。また「昨年の兵器導入の比率は2000年度に比べ、44%も増えた」とも伝えた。

一方、中国のマスコミは、同じ年鑑を引用し「台湾が97年から昨年までの5年間にわたって114億ドルを、兵器導入に支出したことが明らかになった。これは世界でもっとも高い数値だ」と指摘した。

中国は、昨年、ロシアから8000トンのソブレメンヌイ級最新鋭駆逐艦1隻を導入(99年は1隻導入)したのに続き、2隻を追加発注しており、キロ級潜水艦4隻と20機の「スホイ30」多目的爆撃機を導入するなど、海・空軍の戦力増強に拍車をかけている。台湾は、昨年、ディーゼル潜水艦8隻と対潜哨戒機「P3C」12機、4隻のキッド級駆逐艦など、10年ぶりに最大規模の兵器を米国に発注した。

とくに台湾マスコミは、最近、中国—ロシア間の兵器取り引きの増加で、ロシアの昨年の兵器輸出額は49億7000万ドルにのぼり、冷戦終結後初めて米国を抜いたと伝えた。

SIPRI年鑑によると、全世界の軍備支出は1987〜1998年までの11年間、持続的に減少してきたが、98年以降、再び増えはじめ、昨年には8390億ドルを記録した。軍備支出の上位5カ国は△米国(2814億ドル)△ロシア(439億ドル)△フランス(400億ドル)△日本(385億ドル)△英国(370億ドル)だった。

年鑑は、「昨年、米国での9・11同時テロは、国際安保問題に対する従来のアプローチを完全に変えてしまった。テロリズムと大量破壊兵器の拡散に対する共同対処の必要性が、過去の国家間の競争・敵対関係を相互依存関係に転換させる契機になったが、と同時に、米国の一方主義の傾向が強まった」と指摘した。

一方、米国は昨年まで110個の軍事衛星を地球軌道に打ち上げており、ロシアは40個、その他の国は20個を打ち上げ、宇宙での軍事競争も激しくなりつつあると、年鑑は述べた。



yshwang@donga.com