Go to contents

米研究チーム、人工生命体合成に初成功

Posted July. 12, 2002 23:34,   

한국어

米ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校の研究チームが、実験室で小児まひを引き起こすポリオウィルスの人工的な合成に成功した。これは「生命体」を人工的に合成した初の事例として評価される。

しかし、同実験の成功で致命的なウィルスを作ってテロに悪用されるかも知れないという憂慮が提起されている。同実験の結果は米科学専門誌「サイエンス」の最新号(12日付け)とインターネットに掲載された。

ポリオウィルスの核酸はリボ核酸(RNA)の形で、これは7741個に達する4種類の塩基(A、C、G、U)序列で構成されている。

ウィンマー博士が率いている同大学の生医学研究チームは、この序列にもとづいてまず小さい塩基を合成してから、これらを結びつける方法でポリオウィルスを合成した。このように合成されたウィルスをネズミに感染させたらまひ状態に陥って、自然状態のウィルスと同じような現象が起こるのが確認された。

99年、米国のほかの研究チームがインフルエンザウィルスを合成したことはあったが、その時は合成ではなく、実際のRNAを使った。

ウィンマー博士は「小児まひウィルスを実験室でも作り出せるという事実を立証付けるためにこうした実験を行った」とし、「議論のすえ実験に着手した際は、深刻に受け止められなかったが、いまや生命体を合成できるというのが立証された」と述べた。



ksshim@donga.com