Go to contents

西ヨーロッパ、20万人がストライキ

Posted November. 27, 2002 22:20,   

한국어

西ヨーロッパが、数十万人にのぼる公共部門労働者の大規模なストライキで揺れている。26日は、フランス、英国、イタリアで、ここ最近では見られなかった大規模なストライキと街頭デモが行われ「黒い火曜日」になった。

社会福祉の模範生とされる西ヨーロッパの大規模なストは、右派的な政府政策と左派労組の利害が正面から衝突したため。右派が勢力を伸ばしているフランスとイタリアは、社会福祉予算を減らそうとする政府の新自由主義政策と、以前の水準の福祉を求める労組が対抗し、衝突が予告されていた。英国も、ブレア労働党内閣が事実上右派政策を取り、労働党の最大の支持基盤となる労組と、大小の衝突を起こして続けてきた。

▲フランス〓鉄道、交通、通信、郵便、航空管制官など公共部門の労働者がゼネストを展開している。5万人の鉄道労働者が主軸になった、7万人にのぼる公共部門の労働者はこの日「公企業民営化の反対」「社会保障と年金の固守」などを要求して、パリ市内で街頭デモを繰り広げた。そのため、パリの地下鉄とバスの運行がほぼまひ状態に陥った。

地方でも、公共部門の労働者3万人が、同調デモをしていて、ツールーズ、ボルドー、マルセイユ、リヨンなどの大都市の公共交通が正常な運行ができずにいる。また、航空管制官らのストで同日運航が予定されていた4300便のうち90%近い3800便の空の便が取り消しになった。フランスのマスコミは「普段忙しかったフランスの空ががらんと空いている」と伝えた。

フランスの公共労組は、シラク大統領とラパラン内閣が進めている△公企業の民営化と公共部門での人員削減△年金制度の改革や公共サービスの自由化などが、公共部門労働者の労働条件を悪化させると同時に、公共サービスの質的な低下を招くだろうとの見方を強調している。

▲英国〓5万人の消防署員らが賃上げを要求し5日連続のストを続けていたこの日、6

万人の教師が加勢、1970年代末以来最大規模のストとなった。そのため、ロンドンと付近の中学校・高校などが休校となり、ロンドン市内の32の区役所職員、数千人も賃上げを要求してストを行った。

ブレア首相は、消防署員らが求めている16%の賃上げを拒否し「消防署員労組(FBU)は決して勝てない」と警告の意を示した。ブレア内閣の閣僚らは「政府が提示している4%の引き上げ以上を望むのならば、落伍しているサービスの質を上げるように」と指摘した。

しかし、ロンドン市内の区役所職員26万人のうち15万人を組合員とするユニゾン労組の指導者は「歳費を40%も引き上げ、ロンドン地域居住の手当てとしてほぼ2万ポンド(約4000万ウォン)を受け取っている閣僚と議員の話にはうんざりする」と反論した。

▲イタリア〓ローマでは、2万人がフィアット自動車の大規模な構造再編に反対し、フィアット労組を支持するデモを繰り広げた。フィアット労組は、ベルルスコーニ政権の主導のもと、8100人の整理解雇を進めている経営者側に反発し、整理解雇の撤回などを要求している。フィアット社は、自動車需要が急落し10年間にわたって経営難に陥っていて、シチリア工場の生産を少なくとも1年間中止する計画だ。



朴濟均 phark@donga.com