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イージス艦、横須賀を出港

Posted December. 16, 2002 22:13,   

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米国のイラク攻撃の際に、後方支援に参加するため、日本の海上自衛隊の最新鋭のイージス護衛艦「キリシマ・7250t級」が、集団的自衛権をめぐる憲法違反の論争の中で16日朝、海自横須賀基地を出港し、インド洋に向かった。日本のイージス艦が海外に派遣されるのは今回が初めて。

250人あまりの自衛隊員が乗船した「キリシマ」は、マラカ海峡を経て約3週間後、インド洋の北部にあるアラビア海に到着、海上自衛隊の護衛艦「ひえい」と交代する。

最先端情報探知能力を保有している「キリシマ」は、アフカニスタンのテロ掃討作戦を展開している米英軍の艦艇に燃料を提供する補給艦を護衛する4ヶ月間の任務につく。

同日午前の出港式には、自衛隊員と家族など700人あまりが参加し、無事帰還を祈った。一方、基地の周辺ではイージス艦の派遣に反対する市民団体の抗議デモが相次いで行われた。

福田康夫官房長官は、同日の記者会見で「国際的な使命として立派な仕事をしてもらわないといけないということを、国民にも理解してもらわないといけない。」と派遣の必要性を強調している。しかし、連立与党のパートナ−である公明党の神埼武法代表は「政府の判断でイージス艦を派遣するのは遺憾だ。集団的自衛権の行使に抵触しないように憲法の範囲内で厳しく運営されているかどうか見守る」と述べている。

「キリシマ」は、海上自衛隊が保有しているイージス艦4隻のうち一隻。今まで派遣された護衛艦より5倍も広い範囲がカバーできるレーダーと情報処理速度が8倍速いコンピューターシステムを搭載している。このため、米軍と情報を共有、軍事行動を一緒にした場合、日本が戦争に巻き込まれかねないというけ念の声が高い。

日本ではこのような役割が憲法が禁止する集団的自衛権の行使にあたるかどうかをめぐって論争が行われている。日本政府は、昨年の同時多発テロ以降、機会あるごとにイージス艦の派遣を試みてきたが、連立与党のパートナーである公明党と野党などの反対で見送られてきたが、4日に派遣を正式に決めた。

防衛庁は「米軍とは直接武力行使につながる情報交換は行わない」と釈明している。朝日新聞が16日に発表した世論調査によると、回答者2037人のうち、賛成が40%、反対が48%で賛否が拮抗していることがわかる。



李英伊 yes202@donga.com