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インド「チベットは中国領土」容認 中印首脳会談

インド「チベットは中国領土」容認 中印首脳会談

Posted June. 24, 2003 21:57,   

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アジアの2つの巨人、中国とインドが長年の葛藤(かっとう)関係を洗い流し、和解の手を握った。

インド首相としては10年ぶりに中国を訪問したバジパイ首相と中国の温家宝首相は23日、北京の人民大会堂で会談し、「中印関係の原則と包括協力宣言」や経済、科学・技術、文化分野など9つの合意文書に署名した。

バジパイ首相は24日に、胡錦涛・国家主席や江沢民・中央軍事委主席たち中国指導者に会い、両国の和解協力と共通の関心事を話し合った。

両国は特に今回の首相会談で、互いに国境を接しているチベットの問題に対する重大な突破口を開いた。中国外交部高官は、「両国首相が署名した中印協力宣言には、インドが初めて、チベットを中国領土と見なすという内容が盛り込まれている」と明らかにした。

両国は領土紛争で59年と62年に2度の戦争をし、15回にわたり国境線画定会談を開いたが、解決の糸口を見出すことはできなかった。特にインドは59年に、チベットの精神的リーダーであるダライラマに、北部ダラム・サラ地域に亡命政府をつくることを許可するなど、中国のチベット武力占領を非難してきた。

両国がこのように新たに協力関係を宣言したことは、相互戦略的な必要性のためだ。中国は、米国が「中国脅威論」を提起し、中東〜中央アジア〜インド〜東南アジアを経て、日本に至る巨大な包囲網を駆逐することに、安保の脅威を感じてきた。

インドとしても、両国関係を改善して国防費を減らすことで、経済開発を加速化しなければならない必要性がある。

しかし、両国が短期間に長年の葛藤を洗い出すことは、難しいという分析もある。国境線画定問題が容易ではないうえ、中国の友好国でありインドと領土紛争をしているパキスタン問題がからんでくるからだ。

インド軍部の中国に対する深い不信も、両国関係改善の足かせだ。インドの軍事指導者たちは、これまで「中国は、我々との友好親善を強調しているが、これを信頼することはできない」と述べ、「急速な経済発展をしている中国は、10年後にはインドの最大の安保脅威になり得る」と公言してきた。

インドは、中国の主要戦略目標に打撃を与えることができる射程距離3500〜4500kmの核兵器搭載「アグニ3」ミサイルを今年中に開発・配置する計画を持っている。



yshwang@donga.com