国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は15日、北朝鮮に、IAEA査察団の早期復帰を受け入れるよう促した。
ワシントンを訪問中のエルバラダイ事務局長はこの日、ルガー米上院議員に会った後、記者らに「パキスタンの科学者であり闇市の主導者、カーン博士が、ウラン濃縮装備の一部が北朝鮮にも供与されたと話したことを、われわれは知っている」とし、このように話した。
同局長は「査察団が北朝鮮入りした後、平和目的の核開発計画だけを持っていることを確認できるよう願っている」とし「北朝鮮への国際的な検証作業が実施されれば、北朝鮮は国際社会に責任ある一員として加わることができる」と述べた。北朝鮮は02年12月、IAEA査察団を追放したのに続いて、03年1月、核不拡散条約(NPT)から脱退した。