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「北朝鮮の核問題解決への期待は誤算」AWSJ紙が社説

「北朝鮮の核問題解決への期待は誤算」AWSJ紙が社説

Posted March. 29, 2004 23:17,   

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アジアン・ウォールストリート・ジャーナル紙は「平壌(ピョンヤン)への賄賂供与」と題した29日付の社説で、李肇星中国外相が最近、北朝鮮を訪問したことに触れ「無料で金正日(キム・ジョンイル)総書記に会うことはできない」と皮肉った。

次は、社説の要旨。

ワシントンは、中国の新世代指導者らに、北朝鮮の核問題を主導的に解決するよう呼びかけてきた。しかし、北朝鮮に賄賂を供与するならば、事態は結局、悲惨な形で終わるだろうとの警告の意も伝えた。

先週、李外相は、金総書記に会って「非常に友好的な雰囲気」のなかで、90分間にわたる会談を行い、第3回6者協議の早期開催に合意した。金総書記には明るく微笑む理由があったが、その微笑みは核開発計画の放棄とは関係がない。金大中(キム・デジュン)前大統領は、金総書記に会うため、1億8600万ドル(約210億円)を支払った。

温家宝中国首相は昨秋、北朝鮮を訪問した際、金総書記に5000万ドルを無償支援すると明言した。(AWSJ紙が「賄賂」と表現した1億8600万ドルは現代グループの経済協力支援金を、5000万ドルは中国政府が支援意思を表明したガラス工場の建設資金を意味するものとみられる)北朝鮮が会談の見返りにカネをかき集めていた以前の行為などから判断し、今回も、補償がなければ会談が実現しそうもない。

李外相の訪朝と貪欲な金正日の明るい微笑みは、このように受け止めるべきだ。万が一、中国が十分な補償を行うならば、6者協議の作業部会までは設けられるかもしれない。しかし、成果をあげることまで期待しては困る。

金正日政権が核開発計画を放棄するだろうという一縷の希望は、米民主党の大統領候補に事実上確定したケリー上院議員が、米朝会談を提案したことで実現しなくなった。ケリー議員の提案は、金正日政権に、11月の米大統領選の結果が分かるまで譲らなくてもいいという誘引策を与えたのも同然だ。李外相は、賄賂を提供するよりはケリー議員の当選に「すべてをかけること」がどれだけ危険な行為なのかを警告すべきだった。



異鎭  leej@donga.com