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在日米軍指令官に陸軍大将を任命へ…在韓米軍削減への布石か

在日米軍指令官に陸軍大将を任命へ…在韓米軍削減への布石か

Posted April. 21, 2004 23:10,   

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産経新聞が米国防総省筋の話として21日報じたところによると、米政府は西部ワシントン州の陸軍第1軍団司令部を日本に移した場合、司令官に陸軍大将を任命する計画だ。これは、在日米軍司令部に韓半島を含む東アジア全域を総括させる構想とみられる。

このため、現在は大将である在韓米軍司令官の階級も下方修正される可能性が大きく、在韓米軍の削減または司令部の閉鎖などにつながるかどうかが注目されている。消息筋によると、米国防総省は最近、第1軍団司令部の一部を東京付近の座間基地に移す案を日本側に提案し、この案が実現した場合には、司令官に陸軍大将を補任することを決めた。

現在の第1軍団司令官は中将であり、在日米陸軍司令官は伝統的に少将が受け持ってきた。在日米陸軍を総括する米太平洋陸軍(USARPAC)司令官も中将であることから、第1軍団司令官が大将に格上げされれば、アジア太平洋地域で在韓米軍司令官以外に大将ポストが新設されるわけだ。

同紙によると、米陸軍の大将は、全世界を主要圏域に分けて統合・運用する統合軍司令官になる慣例から考えて、これはブッシュ政権が進めている海外駐留米軍の再配置計画とかかわりがあるものとみられる。在韓米軍の削減に備えて、韓半島・中国−台湾間の海峡、東南アジアなどで米陸軍の作戦を指揮する司令部を、座間基地に新設する方針だという。

第1軍団は、米陸軍の主要実戦部隊の一つであり、第1特殊作戦軍、第2歩兵師団、第1旅団などを傘下に置いていて、環太平洋地域の緊急作戦を主要任務とする。また、朝日新聞が報じたところによると、米国は米本土を狙った大陸間弾道ミサイル(ICBM)探知用の早期警報レーダーを日本に配備する案を日本政府に打診中だという。

米本土防衛用レーダーを日本に配備するのは、基本的に「日本防衛と極東の平和安全の維持」を目指す日米安保条約の趣旨に背くものであることから、議論が広がるものとみられる。



朴元在 parkwj@donga.com