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米英軍のイラク人虐待が波紋

Posted May. 02, 2004 23:02,   

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連合軍のイラク人捕虜虐待の波紋が大きくなっている。

先月28日、米CBS放送の報道で問題となった今回の事件は、2日、「米軍情報当局が捕虜虐待の糸を引いた可能性が濃い」という疑惑が提起され、衝撃を与えている。

さらに英国軍の虐待行為の疑惑まで提起され、米英政府はいずれも困惑している。

▲軍当局の虐待命令の可能性〓1日付のニューヨーク・タイムズ紙は、イラク軍刑務所に責任を負うジェニス・カフィンスキー准将の言葉として、「イラク人捕虜への虐待が、米軍情報当局の指示によって行われた可能性がある」と報じた。

カフィンスキー准将は、イラク人捕虜が収容された部屋は、自分の指揮下にあったのではなく、軍情報当局の直接の管理下にあった部屋だと明らかにした。

これに先立ち、米ニュース雑誌のニューヨーカーは、イラク人捕虜への虐待が、情報を収集するための米軍情報当局の命令による可能性が高いと報じた。

▲英国軍も虐待行為〓1日付の英紙デーリー・ミラーは、イラク南部都市バスラで窃盗の容疑で逮捕されたイラク青年に虐待行為を加える英国軍兵士の写真を公開した。

写真は、英国軍兵士が、顔から袋をかぶせられて後ろ手を縛られたイラク青年に放尿する姿、小銃で頭や膝、股ぐらなどをつく姿だ。

ブレア英首相は、この報道に対して「事実なら、まったく許されないことだ」と話した。

しかし英BBC放送は2日、この写真が捏造された可能性があると報じた。写真の小銃が、イラク駐留英国軍に支給された小銃ではなく、イラクではない他の場所で撮影された可能性があるということだ。

▲相次ぐ世界の非難〓アナン国連事務総長は先月30日、声明を通じて「すべての被拘束者は国際人権法条項に基づき、完全に保護を受けなければならない」と明らかにした。

国際赤十字委員会(ICRC)は、「ジュネーブ協約は、捕虜に身体的な圧迫を加えたり、侮辱的な待遇をできないように規定している」と強調した。ブラヒミ国連イラク特使も「到底受け入れることのできないことだ」と話した。

ブッシュ米大統領は「深い嫌悪を感じることに共感する」と述べ、関係者の処罰を約束したが、イラクのスンニ派指導者たちは「戦争犯罪」に規定するなど、波紋が容易には鎮静しない模様だ。



朱性元 swon@donga.com