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北朝鮮、中国との国境地帯に鉄条網設置

Posted June. 03, 2004 00:38,   

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北朝鮮は、中国との国境地帯に鉄条網を設置するため、国境周辺の住民を動員し準備作業に着手した模様だ。すでに、北朝鮮の東海岸・西海岸には鉄さくが張り巡らされており、国境地帯まで防げば、北朝鮮全体が鉄条網で囲まれるようになる。

北朝鮮当局は、また、先月から各機関と個人が所有している携帯電話を没収しており、違法な携帯電話使用者への大々的な取り締まりを開始するなど、北朝鮮脱出、密輸、そして内部情報の流出を防ぐため、内部引き締めの度合いを強めている模様だ。

▲鉄条網の設置〓最近、親戚を訪問するため中国に滞在中の金ドンジン(仮名・42・咸境北道会寧市)氏は2日「会寧(フェリョン)の住民らが、工場企業所別に動員され、鉄条網設置用の樹木を伐採している」とし「平安北道新義州(ピョンアンブクド・シンウィジュ)から咸境北道穏城(ハムギョンブクド・オンソン)にかけての国境全体が対象だ」と話した。

金氏は「高さ2.7メートルの木のさくの上に鉄条網を設ける予定であり、密輸や北朝鮮脱出のルート、税関周辺では、すでに作業がスタートされた」とし「不足している木材や針金などの資材は、中国から輸入するだろうとの噂が広まっている」と伝えた。北朝鮮と接している中国吉林省竜井市三合鎮の朝鮮族、チャン・ヘサン(仮名・45)氏は「頻繁に渡ってくる北朝鮮の密輸者らが、村の前の豆満江(トゥマンガン)沿いに、柵が設けられていると話していた」とし「しかし、最近の北朝鮮の状況から考えると、数千里にのぼる国境地帯をどうやって封鎖できるものか疑問だ」と語った。

北朝鮮は、国境地帯付近に約10万人にのぼる警備隊を駐留させているが、むしろ兵士らが金を受け取って、北朝鮮脱出を支援している実情となっている。

▲携帯電話使用者への取り締まり〓ロシアのイタル・タス通信は1日「北朝鮮当局が5月末から、各級機関と個人が所持した携帯電話を没収している」と報じた。同通信は「携帯電話使用者が増えることによって、保安機関の通信傍受が難しくなるにつれ、北朝鮮の人と北朝鮮内の外国人との通話を防ぐため取った措置とみられる」との見方を示した。

北朝鮮当局は、没収の理由を公表せずにおり、没収した携帯電話の使用者に、補償措置も取らなかったという。しかし、先月から携帯電話の使用を許した、北朝鮮に滞在中の外国人の場合、携帯電話を回収しなかったものとされる。北朝鮮はそれとともに、中国から持ち込んだ違法な携帯電話を使っている国境地帯住民らを探し出す作業も繰り広げている。

中国で電波探知のための装備を輸入し、韓国や中国と通話する住民らを摘発しており、すでに数百人の違法通話者が逮捕されたもようだ。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙「朝鮮(チョソン)新報」は昨年12月報じたところによると、北朝鮮では、03年1年間で携帯電話使用者が3000人から2万人へと、大きく増えた。



zsh75@donga.com