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韓半島大気汚染物質、半分は中国から ソウル大研究チーム発表

韓半島大気汚染物質、半分は中国から ソウル大研究チーム発表

Posted August. 09, 2004 22:09,   

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韓国が「世界の工場」中国から排出される大気汚染物質の「間接喫煙国」になっている。

二酸化硫黄(SO₂)、窒素酸化物(NOX)など韓半島の大気汚染物質の最大49%が西海(ソヘ、黄海)を越えて飛んできた「中国発」という研究結果が出た。

特に、国内生態系の約30%は、中国で発生した汚染物質によって「耐えられない水準」の致命的な悪影響を受けており、問題はこれ以上放置できない水準になっていることが分かった。

中国は急速な工業化を支えるために、石炭など化石燃料の使用を大きく増やしている。

ソウル大学の朴淳雄(パク・スンウン、地球環境科学部)教授チームは9日、「韓国生態系の長距離移動及び国内排出汚染物質の酸性成分負荷量」と題した論文を発表し、1994〜98年の韓国の大気汚染物質の中で、中国で発生した大気汚染物質の割合は、二酸化硫黄が年平均40%、窒素酸化物が49%であることを明らかにした。

中国で発生した大気汚染物質がどれほど韓国に移動しているかという問題は、これまで学界で論議を招いてきた。

今回の朴教授チームによる分析は、中国科学院と共同で行った大気汚染物質の排出量調査を基にしているため、汚染物質の移動に関する両国間環境紛争の転機になるとみられる。

朴教授チームは研究期間中、韓中日3国の大気汚染排出量を地域別に算出した後、韓国が汚染物質をまったく排出しない状況を仮定し、中国で発生した汚染物質の影響を数値化した。同方法は、欧州で大気汚染物質の国家間越境問題を科学的に分析する際に使われる手法だ。

朴教授チームは、このような仮定でも韓国の大気汚染物質を示す数値が依然高くなっており、結局、中国で発生した大気汚染物質が北西風や南西風に乗って韓半島に移動してきたという結論にたどり着いた。日本で発生した大気汚染物質は、大気の流れから考えて韓半島には影響を及ぼさない。

汚染物質の排出量を算出したところ、二酸化硫黄と窒素酸化物は中国の上海、青島、大連など東部沿岸と、武漢、鄭州など内陸工業地帯で集中的に発生していることが分かった。

大気中の二酸化硫黄の数値が高い場合は植物が枯死する。窒素酸化物は紫外線と反応してオゾン濃度を濃くし、肺機能を深刻に悪化させる。また、これらの物質は酸性雨の原因となり、水に溶けて富栄養化を起こす。

朴教授チームの研究によれば、国内生態系の42%は二酸化硫黄による被害を受けている。被害の3分の1は国内で発生した汚染物質が、また3分の2は中国から飛んできた汚染物質が原因で発生している。

さらに、窒素酸化物には全国の生態系が影響を受けており、うち国内要因は65%、中国要因は35%であると分析された。

朴教授チームの研究論文は、英国で発刊される専門学術誌『大気環境(Atmospheric Environment)』9月号に掲載される予定だ。



異鎭 leej@donga.com