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北朝鮮、加工ウランをリビアに売り渡す

Posted February. 02, 2005 22:38,   

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米国の情報機関と科学者らは科学的な分析を行った結果、北朝鮮が加工ウラン(processed uranium)をリビアに売り渡したという「ほぼ確実な(near certainty)」結論を出したと、米ニューヨーク・タイムズのインターネット版が2日報じた。

「加工ウラン」とは高濃縮ウラン(HEU)を指すのではないが、兵器レベルに濃縮できる6フッ化ウランを含むものとみられる。

同紙は、北朝鮮がリビアに約2トンの6ウランを供給している証拠が9ヵ月前に初めてわかり、リビアは昨年核プログラムを廃棄した後、米国に同物質を渡したと伝えた。

さらに、テネシー州にあるオークリッジ国立研究所が同物質に対する追跡実験を行い、「北朝鮮からのものである可能性が90%以上だ」という情報当局者の言葉を伝えた。

これに対し、ニューヨーク・タイムズは国防部の元幹部の話を引用して「(今回の分析結果は)米国が手をこまぬいて交渉結果ばかり待っている時間的余裕がないことを示唆するもの」と報じた。

韓国内の外交安保専門家らも同分析が事実であれば、米国が北朝鮮に設定している「レッドライン(第3国への核物質の輸出)」の範囲を越えたものだとして懸念を示している。

しかし米国が、リビアのサンプルと比較できる北朝鮮のウランサンプルを確保せず、他の国から供給された可能性を排除する方式の追跡実験に基づいて結論付けているため、必ずしも分析が確実とは限らないという指摘もあると、ニューヨーク・タイムズは付け加えた。

こうした内容がマイケル・グリーン米国家安全保障会議(NSC)アジア担当先任局長の来韓に合わせて報道されたことと関連して、韓国政府の一角では「米行政府内の対北朝鮮強硬派による言論プレーである可能性も排除できない」との声もある。

2期目のブッシュ政権が最近、「6者協議による北朝鮮核問題の平和的解決」に政策の方向を切り替えたことで、強硬派が6者協議の無用論を広げるために敏感な情報をマスコミに流したのではないかということだ。



金正眼 夫亨權 credo@donga.com bookum90@donga.com