Go to contents

EU提出の「北朝鮮人権決議案」、来月国連表決

EU提出の「北朝鮮人権決議案」、来月国連表決

Posted March. 24, 2005 22:29,   

한국어

北朝鮮は23日、スイスのジュネーブで開かれている第61次国連人権委員会で、欧州連合(EU)の「北朝鮮人権決議案」上程推進を強く非難した。

しかし、2003年に初めて通過された同決議案は、年々内容が強化されており、表決でも賛成は増えて反対は減る傾向だ。韓国政府は昨年に続き、今年も「棄権票」を投ずるものとされ、論争が再燃する可能性もある。

▲北朝鮮の強い反発〓北朝鮮代表であるキム・ソンチョル外務省研究官は同日の会議で、「EUの今度の決議案上程推進は、米国の対北朝鮮敵視政策に便乗する卑劣な行為だ」と反発した。

同研究官は北朝鮮とEUが一時対話と協力を推進した点をあげて、「対話の相手を孤立させようとするEUの偽善にこりごりした」とも話した。

ュネーブ駐在北朝鮮代表部のチェ・ミョンナム大使も「我々の体制は人民が選択したもの」とし「EUは悪意的な決議案を提出して(北朝鮮に)不当な圧力をかけようとしている」と述べた。

▲表決の見通し〓EUの対北朝鮮決議案は来月7、8日頃に上程され、同月中旬に表決に付されるものとみられる。イラク戦争問題では葛藤を見せた米国とEUが、北朝鮮の人権問題に対しては同様に強硬な立場を見せてきただけに、今度の決議案通過も難しくないだろうとの見方が支配的だ。

これによって、国連人権委内部の関心は表決の結果よりは決議案の具体的内容に集められている。03年の決議案は北朝鮮の劣悪な人権状況に対して強い憂慮を示す水準だったが、04年には「北朝鮮人権担当の特別報告官を任命せよ」という具体的な内容を盛り込んだ。

日本、英国のような先進諸国は今度の会議で「北朝鮮は特別報告官の人権実態調査にも全く協調しなかった」とし、北朝鮮の態度を強く批判した。今度の決議案により北朝鮮を強く圧迫する内容が盛り込まれることを示唆する部分だ。

韓国政府のある当局者は「政府の具体的な対応策は決議案の内容を見た後で決めるが、昨年と大きく変わることはなさそうだ」と話した。韓国は昨年、「北朝鮮の人権状況を憂慮するが、南北関係の特殊性を勘案しなければならない」と発言して棄権票を投じた。



夫亨權 bookum90@donga.com