国連の持続可能な開発委員会(UNCDS)の会議に出席するため、米国を訪問中の郭決鎬(クァク・キョルホ)環境部長官は21日、ニューヨーク特派員たちに会い、「独島(トクト、日本名・竹島)」に人を移住させるいわゆる有人島化の議論が国会などで出ているが、人工の構造物を立てた場合、独島の生態系や景観を乱す恐れがある」と指摘した。
同長官は「そのような施設が国際法に照らして、韓国の領有権を確固たるものにするうえで役に立つのであれば、考えてもいいだろうが、相手国に異議を唱えられてからの実効支配の強化策は、国際法上の効力を持たないというのが大方の見方だ」と加えた。
同長官は「文化財庁が最近発表した独島立ち入り制限の緩和についても、環境部は生態系への影響などを見極めたうえで同意した」と説明した。
また、同長官は「生態系への影響を最小限に抑える範囲で、独島の受け入れ可能な人数は一回で最大70人、1日では最大140人と決まっており、独島への訪問人数をそれ以上に増やすことは望ましくない」と述べた。
「独島等島嶼地域の生態系保全に関する特別法」に基づき、独島の生態系に影響を及ぼしかねない施設物の設置にあたっては環境部との協議を行わなければならない。
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