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海を渡った「犬糞女事件」 米紙、ネットの威力と課題に問題提起

海を渡った「犬糞女事件」 米紙、ネットの威力と課題に問題提起

Posted July. 09, 2005 03:00,   

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先月、インターネット上に広がり熱い議論を呼び起こしていた、いわゆる「ケトンニョ(犬糞女)」をめぐる論争が、米国で大きな話題になっている。

米紙ワシントンポストは7日付で、「地下鉄で愛犬の排せつ物を放置したまま、姿を消した『ケトンニョ(Dog Poop Girl)』事件は、市民メディアとしてのインターネットの威力を見せると同時に、ネットの未来に対する宿題も共に投げかけている」と報じた。

記事を書いたジョナサン・クリーム記者は「この事件について、米国の専門家らと討論し、複数のブログに載せられた書き込みを読んでみたところ、共通した手がかりを得ることができた」とし、「大半の人々は、インターネットを社会監視の新しい道具として使うことに賛成しているが、それが行き過ぎないように、適正な水準を見いだすべきだとのことにも同意している」と話した。

ジョージ・ワシントン大学法学部のソルローブ教授は、「同事件は、自分の愛犬の後始末は自分ですべきだという、大半の人々が同意する規範をあつかっている」とし、「しかし、個人の規範違反に関連した記録を永久に保持することは、デジタル版『緋文字』も同然で、その人に烙印を押すことになり、社会的な制裁を全く新しいレベルに押しあげたものだ」と解釈した。

集団行動専門家のレーンゴールド氏は「この事件は、15億人がオンラインでつながれている時代には、かつての国家とは異なり、近所の人々や地下鉄の人々が『ビッグブラザー(監視者、独裁者)』になるとの点を教えてくれた事例だ」と指摘した。

クリーム記者の記事に関連し同日、ワシントンポストの電子版には「インターネット上で加えられるリンチ」を防ぐため関連法律を作るべきだとの意見と、むしろインターネットを使った政府の監視が懸念されるとの書き込みが相次ぎ、関心を集めた。



mickey@donga.com