米ホワイトハウスは19日、「北朝鮮が核兵器と未来の核開発の野望を放棄すれば、米国は韓国戦争の公式終結宣言を含む多様な措置を取る」と明らかにした。
ホワイトハウスのスノー報道官は、ベトナムのハノイで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会合で行われた韓米首脳会合の結果を説明する席で、このように述べた。
スノー報道官は、「核放棄後の米国の具体的な行動リストには、韓国戦争の終結宣言および経済・文化・教育分野における協力強化がある」とし、「韓国政府は、(このような米国の政策方向に)確信を持つだろう」と述べた。
さらに、「ブッシュ大統領が韓米首脳会合で、北朝鮮の経済および(食糧難など)人道的問題の解決案を説明し、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は気分よく説明を聞いた」と説明した。
しかし、ニューヨークタイムズは同日、ブッシュ大統領が、日本の安倍晋三首相とは温かい(warm)会談をした一方、盧大統領とは冷ややかな(frosty)会談だったと伝えた。
米国が、韓国戦争終結宣言を具体的に明示したことで、今年の末に再開が予定される6者協議で、平和協定締結論議が加速化する見通しだ。国連軍を代表する米国、北朝鮮、中国の3国は、1953年に停戦協定を締結したが、終戦協定は締結せず、「法的な戦争」状態が続いている。
さらに同紙は、北朝鮮が核兵器と核技術を放棄する場合、新たな誘引策を提供する考えをブッシュ大統領と補佐陣が明確にしたと報じた。しかし新たな誘引策は、北朝鮮が6者協議に出て、一部の核開発装備を解体すると合意した後に提供されると、同紙は伝えた。
北朝鮮を除く6者協議参加5ヵ国の外交関係高官らは、平和協定締結と段階的貿易機構の加入だけでは、北朝鮮がただちに核を廃棄するとは思えないため、より即効性のある誘引策を論議中だと、同紙は付け加えた。
いっぽう、クリストファー・ヒル米国務次官補(東アジア太平洋担当)が、6者協議の開催問題を協議するために、今週中に中国を訪問する予定だと、ロイター通信が伝えた。
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