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「俺に温かいのは便座だけ」日本生保社がサラリーマン川柳を発表

「俺に温かいのは便座だけ」日本生保社がサラリーマン川柳を発表

Posted May. 16, 2007 07:52,   

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「このオレに/あたたかいのは/便座だけ」。職場では構造調整に追い込まれ、家庭では子ども、主婦、ペットより低い「序列4位」の待遇を受けている日本のサラリーマンが共通して感じる心境のようだ。

日本の第一生命保険は14日、サラリーマンから募集した創作「川柳」のうち、入選作品に対する人気投票の結果(7万3000人参加)を発表した。

川柳とは、俳句のように5・7・5の3句17字からなっており、主に自然と敍情を歌う俳句とは違い、人事と世情を風刺する短い詩のことをいう。1〜10位の作は内容から見て、大きく3つの類型に分けられる。

第一は職場と家庭で独りぼっちになっている家長を描写したもの。2位に上がった「便座」の川柳と「ご飯ある?/ツクレバアルケド/ならいいです」(8位)がこれに属する。家に帰ってきた夫とテレビドラマに夢中になって、夫には関心を示さない妻の間で交わされる会話を短い韻律で詠っている。

「犬はいい/崖っぷちでも/助けられ」(3位)はいつ解雇されるか分からない「崖っぷち」のサラリーマンの自己卑下の心理を表現した。この川柳の意味を理解するには簡単な日本の時事的な常識が必要だ。昨年11月17日、徳島県徳島市で起きた出来事。崖の崩壊を防止するため設置された高さ100メートルほどの防護壁の上部で動けなくなった犬の姿が発見された。市消防当局は消防隊員20人あまりを出動させ、崖の下に安全ネットを張るなど、懸命に救助作業を展開した結果、2日後に犬を救助した。

この救助の姿がテレビ電波を通じて生中継されてから、「がけっぷち犬」は一夜にして有名なスターになった。

2番目は急速に衰退する頭脳機能、特に日増しにひどくなる物忘れを詠った類型。「脳年齢/年金すでに/もらえます」(1位)、「アレどこだ?/アレをコレする/あのアレだ!」(4位)、「忘れぬよう/メモした紙を/また捜す」(6位)などだ。

3番目はだんだんぶ厚くなる腹部脂肪と身体能力の低下を詠った類型。「たまったなあ/お金じゃなくて/体脂肪」(10位)が代表的だ。最近、日本で旋風を巻き起こした「脳トレーニング」をネタにした「脳トレを/やるなら先に/脂肪トレ」(9位)と、昨年、日本最高の流行語をネタにした「イナバウアー/一発芸で/腰痛め」(7位)もこの類型に入る。

イナバウアーはフィギュアスケートで両足先を180度に開いて、横に滑るテクニック。昨年、トリノ五輪女子フィギュアシングルで、荒川静香選手が腰を大きく後ろに引くイナバウアーを見事に演技して金メダルを取った。

だとすれば、どっちにしても厳しい境遇のサラリーマンに生きる活気を取り戻してくれるのは何だろう。「ありがとう/その一言が/潤滑油」(5位)だった。



iam@donga.com