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工学部志願者が急減、実力も低下 日本企業が再教育に必死

工学部志願者が急減、実力も低下 日本企業が再教育に必死

Posted August. 23, 2007 07:26,   

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5月27日、日本では、全日空(ANA)の前売り発券用コンピューターシステムが麻痺し、ダイヤの乱れで約7万人の乗客が立ち往生した。飛行機が最初から欠航した事例も130便に上っている。

優秀な人材の理工系離れや科学技術教育の質低下が、いま日本で顕在化しているのだ。

最近、日本で相次いで発生する航空会社、金融機関、通信会社などのコンピューターシステムのトラブルは、理工系離れに根本的な原因がある。東京新聞が22日付で報じた。

資質が低下し、大学でコンピューターの専門教育を受けていない人材を企業が苦肉の策として採用しているため、システムのトラブルが頻繁に発生するのは、ある意味当然だということだ。

慶応大学環境情報学部の大巖元教授は、「日本にはコンピューター工学の専門教育のできる教授もあまりいない」とし、「このまま行けば、ANAシステム麻痺のような技術的な災難がさらに頻発するだろう」と警告した。

一人前の工学部卒業生が確保できず頭を悩ませているのは、コンピューターシステムエンジニアリング業界に限った話ではない。いったん新入社員を選んだ後で、基礎工学から教育し直す大企業が増えている。

日本経済新聞によると、三菱重工業は今春入社した技術職の社員のうちに半分に当たる250人を対象に、16講座を開設し、4講座以上単位を取得するように義務づけている。

同社の新入社員講座には、実務教育と並んで大学の基礎講義を復習する内容も含まれている。大学のようにテストも受け、点数が足りなければ補講まで受けなければならない。

デジタルカメラとコピー機などで有名なキャノンも今年入社した技術職社員640人を対象に、最長4ヶ月間の「基礎理論講座」を開設した。もちろん試験も行う。

1990年代はじめ、60万人を超えていた工学部志願者が07年26万8000人に急減し、大学も対策作りに追われている。

東京大学工学部は、昨年7月から高校生を本校のキャンパスに招待し、教授たちと実験を一緒に行うなど、「科学技術は楽しいもの」という認識を植えつけるために必死になっている。

若者のスタイルに合わせ、理工学部の看板を懸けかえる事例も相次いでいる。

早稲田大学は、理工学部を想像理工学部、基幹理工学部、先進理工学部に再編しており、東京電気大学は工学部で建築と情報工学部門を切り離し、「未来科学部」を新設した。

東京工業大学は、旋風的な人気を集めていた韓流ドラマ「冬ソナ」を教材に用いる教養講座まで新たに設けている。



iam@donga.com