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「米国ですべての韓半島問題は『ここ』を通る」 国務省のコリアデスク

「米国ですべての韓半島問題は『ここ』を通る」 国務省のコリアデスク

Posted April. 12, 2008 03:52,   

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四角形の迷路のような米国務省の4階を訪れると、左側には韓服(韓国の伝統的民族衣装)、右側には日本の着物が展示されているのが目につく。

韓服が飾られた廊下を行くと、「韓国課」というハングルの札がかかった4206号に至る。国務省コリアデスクのオフィスだ。3月20日で100周年を迎えた国務省東アジア太平洋局に所属し、韓半島問題を担当する部署だ。

8月には、国務省に韓国業務を担当する担当官ができて60年になる。現在、韓国課には職員約20人が勤務している。

94年の核危機を経験し、中国課、日本課を退けて東アジア太平洋局で最も大きな課となった。国務省関係者は、「80年代に5、6人でスターとしたが、90年代半ばに15人に増え、04年には25人と最頂点に達した」と話す。

▲韓国課長(director)という地位〓第2次核危機の発端となった02年10月のジェームズ・ケリー次官補(当時)の平壌(ピョンヤン)訪問に同行したデイビッド・ストラウブ元韓国課長は、「韓国関連のすべてを行なう中心的な役割を果たす存在だ」と述べ、韓国課長の地位を定義づけた。

韓国課長は少なくとも、韓半島問題に関しては、「重要な(significant)位置」にあるという説明だ。

国務長官や国務次官補(東アジア太平洋担当)をから、1万1265キロ離れた駐韓米大使館に送られる業務指示の全文はもとより、ソウルからの韓半島関連の文書をすべて熟知し報告するのが、韓国課長の1次的な責任だ。

95年から96年まで韓国課長を務めたデイビッド・ブラウン・ジョンスホプキンス大学教授も、「韓国課長は、次官補や副次官補を補佐するのが主要任務であり、彼らが持つ影響力に比べれば権限は弱いが、韓国にとっては『一目置かれる』人物だ」と話す。

しかし、ストラウブ元課長は、「韓国課長は重要なイシューに対して決断を下す権限を持つのではないため、独立的な権力(independent power)ではない」と付け加えた。

▲韓国課はエリートコース?〓韓国課の量的、質的膨脹は、2度も全世界のイシューに浮上した北朝鮮核問題に起因する。それだけすべきことが多いという意味でもある。

駐米韓国大使館関係者は、「北朝鮮核問題の比重が大きくなったことで、国務省内の韓国課の比重も大きくなった。韓国外交部で、北朝鮮核企画団が北米局を圧倒したように、現在、米国務省内でも、人才が韓国課に集まっている」と語った。

平日の夜勤はもとより大概の米国人が避ける週末勤務もあり、業務の負担は大きいが、達成感を感じることができるため、若く野心のある外交官が韓国課を好むと、駐米大使館側は説明する。

特に、北朝鮮核問題に関する限り、ブッシュ大統領とライス国務長官の絶対的信任を受けているクリストファー・ヒル次官補は、職員の間で「ボス(The Boss)」と呼ばれている。ヒル次官補は、信頼を置く人物は最後まで面倒を見ることで有名だ。

▲韓国人の血が流れていなければならない?〓韓国課には、韓国系米国人の舞台でもある。北朝鮮核問題の解決において、比重ある役割を果たしているソン・キム韓国課長とユリ・キム北朝鮮チーム長は、ヒル次官補が駐韓米国大使時代から呼吸を合わせてきた「ドリームチーム」でもある。

国務省関係者は、「韓国系外交官たちは、英文の文書だけでなくハングル文書の解読が可能で、人的情報(HUMINT)の確保においても能力を発揮している」と話した。

また、別の大使館関係者は、「過去、韓国課長に韓国を理解させるのに多くの時間と努力を消耗したのに比べれば、かなりの発展だ。韓国課職員と駐米大使館職員は、『同じ船に乗っている』という同僚意識を感じている」と話した。

しかし、韓国課の規模が東アジア太平洋局で最も大きいのは、逆説的に韓半島がそれだけ不安定だという反証でもある。ストラウブ元課長は、「勤務人材が多いのは、それだけ複雑なことが多いことを意味する。日本課の職員は10人だけだ」と話す。

▲韓国課を経た人々〓60年間、韓国課を指揮した課長は約30人。しかし、韓国でよく知られた「スター級」はそれほど多くない。

93年に課長を務め、韓半島平和会談担当特使や、今はない韓半島エネルギー開発機構(KEDO)事務総長を務めたチャールズ・カートマン氏や、99年に課長を務めた後、国務省首席副次官補を務めたコリア・ソサエティーのエバンズ・リビア会長が代表的な韓国通だ。85年に課長を務めたハリオット・アイソン氏は、唯一の紅一点だ。



triplets@donga.com