Go to contents

オバマ米政府、自動車メーカーの破産も排除せず

オバマ米政府、自動車メーカーの破産も排除せず

Posted February. 17, 2009 04:52,   

한국어

米政府は自動車業界の構造調整を巡って、1人が強力な権限を行使する「自動車ツァー(czar=皇帝)」を任命しないことを決めた。代わりに、各自動車会社の構造調整を監督するタスク・フォース(TF)チームを新設する予定だ。

ニューヨーク・タイムズなどは16日、政府高官の言葉を引用して、このような内容を一斉に報道した。これはゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーが追加救済金融を受けるための対策についての報告書を提出しなければならない期限(17日)を明日に控えた時点で出たものである。

バラク・オバマ大統領は自動車ツァーが強い権限を行使する1人体制よりは、経験豊かな専門家らで構成されるTFを好んでいることが知られている。

ガイトナー財務長官やサマーズ国家経済委員会(NEC)議長と共に、構造調整の専門家であるローン・ブルーム氏が顧問として合流するという。投資銀行家出身のブルーム氏は現在、米鉄鋼及び航空業界労組の顧問を担当している。TFチームには労働部や交通部、財務部、エネルギー部の専門家らも大勢参加することになる。

政策転換の背景には、再生案の提出期限を目前に控えても、経営陣や労組が構造調整対策を巡って依然合意に至っていない現状が影響を及ぼしたものと見られる。

GMとクライスラーは昨年末、計174億ドル規模の救済金融を受けたが、破産を避けるためには少なくともそれぞれ50億ドルと30億ドルが必要な状態である。再生案が議会の承認を受けなければ、破産は避けられない。

資金事情がまだ有利だという理由で、1回目の救済金融の対象から外されたフォードも、状況が改善されない場合、90億ドルの支援を要請している。

オバマ大統領のある側近は、「大統領は自動車メーカーの破産の可能性も排除していない」と語った。



lightee@donga.com