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ネットでデモ呼びかけ緊張走る、天安門事件23年の中国

ネットでデモ呼びかけ緊張走る、天安門事件23年の中国

Posted June. 02, 2012 08:16,   

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「6・4犠牲者を追悼するために、6月3日と4日午後2時に皆喪服を着て、広場などで黙祷しよう」

外国にサーバーを置く反中サイト「茉莉花(ジャスミン、www.molihua.com)」が5月30日に中国人に呼びかけたデモ行動の内容だ。6・4は、89年6月4日に発生した天安門事件を略称だ。

天安門事件23周年が近づき、中国内の緊張が高まっている。特に今回の23周年は、昨年、中東と北アフリカで起こった「ジャスミン革命」の熱気の後、初めて迎える天安門事件記念日であるうえ、盲目の人権活動家、陳光誠事件の影響で、民主化陣営が勢いづいており、散発的なデモが各地で起こるなど、緊張が高まっている。

1日、香港の「明報」などによると、福建省南平市では、5月29日に人権活動家の范燕瓊氏ら約10人が、天安門事件の犠牲者の名誉回復を求め、街頭行進を行った。彼らは、温家宝首相の政治改革を支持する請願書を裁判所に出した。同時期に貴州省貴陽でもデモがあった。

5月初めには、山東省済南市で約20人が6・4記念集会を開いた。参加者の大半が、天安門事件当時、政治犯として処罰を受けた人々で、大学生も含まれているという。天安門事件犠牲者遺族の会の「天安門母の会」は、121人の会員の連名書簡を政府に送り、デモを再評価することを求めた。

このような中、天安門事件で鎮圧軍の戦車で両足が切断され、米国に移住した方政氏が、5月31日に香港に入国したと伝えられ、追悼の熱気が高まっている。方氏は、香港で開かれるろうそく集会に参加する予定だ。

また、香港では、当時、デモの主導者らを海外に脱出させた秘密組織とその活躍内容を描いた「内幕と真相:6・4黄雀行動」という本も出版された。黄雀行動は、陳達鉦氏らが香港の民主化団体と連係して反体制者133人を中国本土から米国などの海外に脱出させた。「カマキリ(中国政府)がセミ(指名手配者)を狙っていて、その後ろに、カマキリを狙っている雀(香港秘密組織)が接近している(「螳螂捕蝉、黄雀在後」)」という中国のことわざが作戦名の由来だ。

中国政府は、このような動きに慎重な姿勢だ。当局は先月末、貴州省貴陽で開かれた集会の参加者3人を拘束した。しかし、今年の秋に権力交代を控えた敏感な時であるため、中途半端な対応で混乱が大きくなることは避けたい考えだ。



koh@donga.com