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「2時間6分台か、7分台か」17日に東亜ソウルマラソン

「2時間6分台か、7分台か」17日に東亜ソウルマラソン

Posted March. 07, 2002 09:36,   

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2時間6分台か、それとも7分台か。

ベルリンマラソンとシカゴマラソンが世界的に有名な理由は、世界最高記録が数多く生まれた大会だからだ。前男子世界記録保持者のホナウド・ダ・コスター(ブラジル)が98ベルリン大会で2時間6分05秒で走り、ハリド・ハヌチ(アメリカ)は99シカゴ大会で、現男子世界記録(2時間5分42秒)をマークした。それだけにマラソン大会と記録は切っても切れない関係にある。そのため、現実的に「よい記録=世界権威大会」とみなされている。

名実相伴う国内最高の国際マラソン大会である東亜(トンア)ソウル国際マラソンも、世界の舞台に向けて飛躍する条件を備えている。

まず17日に開かれる2002東亜ソウル国際マラソンのソウルコースは、ベルリンマラソンのコースと似ている。ベルリンマラソン・コースは30キロと35キの地点に標高差約10メートルと20メートルの小坂があるだけで、ほとんどのコースが平らになっている。東亜マラソンのソウルコースもスタートから約5〜8キロの地点に標高差約25メートルのゆるやかな上り坂があり、20キロの地点に標高差約20メートルの短い小坂があるだけで全体的に平地をなしている。とくに、約8キロ地点であるソウル市役所の手前から蚕室(チャムシル)までの約20キロは、全体として「ゆるやかな下り坂」をなしていて、選手たちのレースがよりやりやすくなるとみられる。しかも東亜マラソンはコースの前半に上り坂があるため、力が抜けてくる後半に上り坂のあるベルリンよりずっと有利といえる。

また、ロンドン大会のように、コースが都心部を通るようになっている大会はカーブが多いのに対して、東亜マラソン・コースはこれらの大会に比べカーブがずっと少ない。カーブが多いと、選手たちが方向をよく変えなければならないなめ、スピードが出ない。

「韓国マラソンの看板スター」の李鳳柱(イ・ボンジュ)と一緒に、世界有数のマラソン大会に参加してきた三星電子男子マラソンチームのオ・インファン 監督は、ソウルコースについて「世界的にもまったく申し分ないコースだ。選手たちにとって気になる上り坂がなく、平らになっているので、よい記録が期待できる」と語った。

コーロンのチョン・ハジュン監督も「去年のコースもよかったが、向かい風が強く小坂のあるソウル松坡区(ソンパグ)カラク農水産物市場一帯を避けているため、もっとすばらしい記録が期待できそうだ」と話した。

1月にコース見学で韓国を訪れた、テレビ朝日のスポーツ担当、斎藤博人プロデュウサーは、「日本にはこのようにすばらしいコースがない」と感心した。

参加する選手たちの顔ぶれからも、記録更新の可能性がうかがえる。2000年福岡マラソンでアジア最高記録(2時間6分51秒)を更新した日本代表の藤田靖と、2時間7分59秒の森下義輝をはじめ、去年のアムステルダム大会で2時間7分02秒で優勝したドリス・エル・イメール(フランス)、カート・タイズ(南アフリカ共和国、2時間06分33秒)など、世界トップクラスのメンバーが大勢出場、しのぎを削る。

女子の部の場合、去年、世界女子ランキング6位(2時間24分02秒)のウェイ・ヤナン(中国)や古藤育代(日本、2時間26分37秒)などが韓国のクォン・ウンジュ(2時間26分12秒、三星電子)と競う。

三星(サムスン)電子女子マラソンチームのイム・サンギュ監督は、「コースにしても参加選手にしても、男女ともに最高記録の更新は無難だと思う」と話した。コース実地調査に参加した建国大学のファン・ギュフン監督は、「この条件なら天気やペースメーキング次第で2時間7、8分は十分可能で、6分入りも期待できそうだ」と述べた。



梁鍾久 yjongk@donga.com